( 145541 )  2024/03/04 13:22:49  
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岸田文雄首相が2024年度予算案の成立を急いでいる理由に、4月の衆院3補選に合わせた衆院解散・総選挙の思惑があるのではないかという憶測が立てられている。

立憲民主党の辻元清美議員がこの点を指摘し、岸田首相が裏金解散の可能性を示唆した。

首相は完全否定しつつ、24年度予算案の成立を最優先としていると述べたが、孤立しているとされる首相がサプライズで解散・総選挙に踏み切る可能性について、与野党から警戒の声が挙がっている。

(要約)

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辻元清美氏(2022年1月撮影) 

 

 岸田文雄首相は4日の参院予算委員会で、2024年度予算案の成立を急いでいる背景に、4月の衆院3補選(4月16日告示、28日投開票)に合わせた衆院解散・総選挙の思惑があるのではないかと問われ「全く考えておりません」と否定した。 

 

 立憲民主党の辻元清美議員の質問に答えた。 

 

 辻元氏は、2日に「土曜国会」を開いてまで24年度予算案の衆院通過にこだわった岸田首相に対し「私は別の思惑があると思っている」と指摘。「ひょっとして4月に補欠選挙があり、その補欠選挙に合わせて解散のフリーハンドを持ちたい。そのために自然成立の期限、土曜日中の採決を何が何でも強行したい。補選に負けたら総裁選の再選が危うくなる。だから4月いちかばちかの裏金解散、総理、ちょっと考えているんじゃないですか」と、岸田首相が置かれた厳しい立場をまじえながら、挑発気味に「裏金解散」の可能性をただした。 

 

 これに首相は「まったく考えておりません」とした上で「今、政府与党としては、国民にとって大切な24年度予算の成立をはかること、これに尽きる」と述べた。「予算を成立させることが重要と再三申し上げている。今、考えていることはそれに尽きる」と、微妙な言い回しもあった。 

 

 支持率低迷に加え、裏金問題をめぐる一連の対応もあって、自民党内でも孤立しているといわれる岸田首相が、4月の補選に合わせサプライズで衆院解散・総選挙に踏み切るのではないかという臆測は、与野党から警戒の声が出ている。 

 

 

 
 

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