( 145581 )  2024/03/04 14:07:25  
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慶應大学の名誉教授である竹中平蔵氏は、自民党の裏金問題に関して、「政治家が数年間で1000万円を不記載しただけで騒ぐべきではない」「社会は全員が潔癖だと成り立たない」と主張している。

彼は裏金議員をかばい、裏金問題が社会の許容度による健全な部分もあると述べている。

しかし、これに対して多くの批判があり、国民はなぜ裏金議員を許容しなければならないのか疑問視している。

裏金問題について、竹中氏は自分に対する不満を他者にぶつけているとも語っているが、この発言にも批判が集まっている。

国民の怒りを増幅させるだけでなく、自民党内でも賛否が分かれている状況だ。

(要約)

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「全員が潔癖だと社会が成り立たない」だと(慶応大学名誉教授の竹中平蔵氏)/(C)日刊ゲンダイ 

 

 あの“政商”が自民党の裏金議員を「ウルトラ擁護」だ。 

 

■「不記載で過剰にガタガタすべきでない」 

 

藤田田、竹中平蔵、原田泳幸というのがマクドナルドの味か(2021年) 

 

 自民党派閥のパーティー裏金事件に国民の怒りが集中する中、竹中平蔵慶大名誉教授が、ネットメディア「MINKABU」で2日、「『政治家の5年1000万円不記載で過剰にガタガタすべきでない』全員が潔癖だと、社会はなかなか成り立たたない(原文ママ)」と題した記事を書き、SNSで大炎上している。 

 

 竹中氏は、安倍派の松野前官房長官の不記載額が2022年までの5年間で計1051万円、年間平均200万円だったことを引き合いに〈「そういうことは起こり得るな」と社会が許容度を持ってないと〉〈川の水が清すぎると魚は住まないのです。(中略)グレーゾーンの部分については、ある程度許容することが健全な社会には必要〉と持論を展開。〈年間200万円の不記載があったから「大臣を辞めろ」と圧力をかけるというのは、これはやっぱり違うと思う〉と裏金議員をかばっているのだ。 

 

 しかし、安倍派全体の裏金額は計6億7000万円を超え、年間1億3400万円にも上っている。大臣どころか「議員を辞めろ」とガタガタ言わなければ、裏金議員は無反省に同じ過ちを繰り返すだろう。そもそも、国民が1円単位で税を徴収されているのに、なぜ裏金議員の不法行為を許容しなければならないのか。 

 

■〈不満を他人にぶつけている状況〉 

 

 さらに、竹中氏は今の騒動について〈これは自分に対する不満を他人にぶつけている状況なんです〉。裏金議員を批判する報道記事が増えていることに関しては〈読む人にも責任があります〉と評価。〈社会がいくら暗くても、それぞれやりがいを持って生きていたら、そんなころどうでもいいと思うはずです(原文ママ)〉などと主張している。 

 

“国会議員が裏金をつくっていても、生きがいがあれば気にならないよね”というわけだ。さすがにX(旧ツイッター)では〈搾取しかしないクソが〉〈いや、犯罪はだめですよ〉と批判が殺到している。 

 

「新自由主義を採用して格差を拡大させ、社会を壊した張本人に『社会がいくら暗くても……』と言われる筋合いはありません。自民党議員を擁護したかったのかもしれませんが、国民の怒りの火に油を注いだも同然です」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学) 

 

「竹中先生、余計なこと言わないで……」と、自民党議員は頭を抱えているのではないか。 

 

 

 
 

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