( 145938 ) 2024/03/05 15:05:47 0 00 1月中旬に開業した、札幌ストリームホテルの最上級スイートルーム
札幌市中心部で、客室平均単価が3万円を超す高級ホテル開業の動きが活発になっている。円安を追い風に購買力を強める訪日富裕層の利用を見込み、各社が客室やサービスを拡充。これまで手薄とされた富裕層向けホテルの増加は今後も続き、客室数では、2030年ごろに市内の1割近くが高級ホテルとなる計算だ。
【地図】札幌中心部の高級ホテルの開業日
市営地下鉄すすきの駅に直結し、今年1月中旬に開業した「札幌ストリームホテル」(436室)。17階の最上級の客室は約91平方メートル。広々とした8人がけのテーブルやキッチン、大型冷蔵庫がそろう。1泊35万~45万円と高額だが予約は好調で、3、4泊する客もいるという。
ホテルの専用サウナやラウンジを使える上級クラスの標準的な客室も1泊3万~5万円するが、開業後、連日ほぼ満室が続く。清水賢司マーケティングマネジャーは「価格の高い部屋から訪日客の予約が入る状況」と手応えを語る。
同下旬には中央区のサッポロファクトリー内にフランスの世界的なホテルグループ・アコーが運営する「ホテル創成札幌Mギャラリー」も開業。明治初期の洋風建築を思わせる重厚な雰囲気の内装が売りで、料金は前身のホテルクラビーサッポロの2倍となる1泊3万~5万円だ。
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