( 146481 )  2024/03/07 00:13:42  
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年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は世界最大の機関投資家で、およそ220兆円を運用しています。

過去には損失があり批判もされましたが、去年は過去最高の34兆3077億円の収益を出しました。

日本株のみで12兆円余りのプラスがあり、今年は日経平均株価が20%以上上昇しています。

これにより年金受給者からは年金増額の期待が高まっていますが、GPIFの収益が上がっても年金が増えるわけではないとの指摘もあります。

(要約)

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“世界最大の機関投資家”GPIF 年金運用し「過去最高」収益…日経平均4万円も恩恵? 

 

 日経平均株価が史上初の4万円台を突破しました。この株高は投資家だけでなく、年金にも恩恵をもたらしています。 

 

【画像】かつてない運用収益!「資本市場のクジラ」GPIFの内部にカメラが潜入 年金に恩恵は? 

 

 年金積立金管理運用独立行政法人、通称「GPIF」は、現役世代が納めた年金の一部を管理・運用しています。オフィスを案内してもらいました。 

 

GPIF広報 天明麻衣子さん 

「(職員は)160人ほどいて、この160人で220兆円を運用している。150以上ファンドを管理しているので、個々のファンドがどういう状況なのか分析している」 

 

 GPIFが運用する資産は、およそ220兆円。「資本市場のクジラ」の異名を持つ、世界最大の機関投資家です。 

 

天明さん 

「(Q.個別の銘柄を売買している?)株式については個別の銘柄を売買というわけではなく、運用会社に運用を一任している」 

 

 年金は「保険料収入」と「国庫負担」で賄われていますが、年金を支払い、余った資金を「積立金」としてプールしています。その積立金を増やすべく、運用しているのがGPIFなのです。 

 

 GPIFは「国内株」だけでなく、「外国株」「国内債券」「外国債券」の4種類を投資・運用しています。2015年度には巨額の損失を計上し、国会で野党の批判の的になったこともありました。 

 

民進党 山井和則国対委員長代理(当時) 

「昨年度(2015年度)が5兆円、今年4月~6月が5兆円。10兆円もの国民の大切な年金が失われてしまった。私たちの大切な年金がアベノミクスの犠牲になっているのでは」 

 

 ところが、去年は34兆3077億円のプラスと、年間の収益としては過去最高を更新。日本株だけでも12兆円余りのプラスとなりました。 

 

 さらに今年は、日経平均株価がすでにおよそ20%も上昇しています。国内株だけで、さらに数兆円規模の含み益が出ている可能性もあります。 

 

天明さん 

「もちろん株高になれば運用収益も上がるが、GPIFは長期分散投資をしているので、長期的に上がっていくということが大事だと考えている」 

 

 かつてないほどの運用収益が出ている状況に、年金受給者からは「年金はやっぱり上がってほしいなと思う」「実際上がってくれれば、うれしい」など期待が高まっています。 

 

 高まる年金受給額アップへの期待ですが、ニッセイ基礎研究所の井出真吾主席研究員によると「残念ながら、GPIFの収益が上がったからといって、年金が増えるわけではない」ということです。 

 

(「グッド!モーニング」2024年3月6日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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