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鈴木俊一財務相の国税庁への答弁が炎上を招いている。

国税庁が公式Xアカウントで確定申告の重要性を呼びかけたが、裏金問題が明るみに出ていることで国民の怒りを買った。

鈴木大臣の答弁も問題視されており、国税庁が批判を受けている現状が続いている。

(要約)

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鈴木俊一財務相の答弁も火に油…/(C)日刊ゲンダイ 

 

 さすがに国税庁の職員も困惑しているようだ。ポスターにつづき、今度は公式X(旧ツイッター)アカウントが炎上している。 

 

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 国税庁は今月2日、<!こんな収入の申告漏れにご注意!>とビックリマークつきのタイトルをつけて、こう投稿。 

 

<収入の申告漏れがある場合、適正な申告をしていれば納める必要の無かった税金を納めることになる場合があるため、ご注意ください!> 

 

 そのうえで、わざわざ「退職金の収入がある方」「株主優待を受け取った方」「ふるさと納税の謝礼として特産品を受け取った方」など、確定申告が必要なケースを列挙している。 

 

 2月16日から3月15日まで確定申告が行われているため、例年通り、適正な申告を呼びかけたのだろうが、自民党議員の裏金が発覚し、しかも裏金には課税されない可能性が高いとあって、国民の怒りを一斉に買っている。 

 

「いいえ。注意されるべきは全ての裏金議員に必要な税金を課していない国税庁のほうですよ」「国税庁 ちゃんと仕事してください!」「永田町でちゃんと仕事して下さいよ」--といったリプライが1500も殺到しているのだ。 

 

 鈴木財務大臣が国会で、「(納税するかどうかは)疑惑を持たれた政治家が政治責任を果たすという観点から判断されるべきだ」と、“議員任せ”のような答弁をしたことも、火に油を注いでいるようだ。 

 

 税務署の現場の職員は、納税者から嫌みを言われることも多いという。はたして公式Xの炎上をどう受け止めているのか。 

 

「例年、確定申告の時期には、さまざまな手段を使って申告を呼びかけています。今年も公式Xを使って周知徹底しました。そのXに対して、いくつものコメントが寄せられていることは承知しています」(国税庁広報) 

 

 いまや国税庁が確定申告を呼びかけるほど反発を招いてしまう状況だ。政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。 

 

「インボイス制度まで導入され、庶民は厳しく徴税されています。『なぜ、裏金議員から税金を取りたてないのか』と、国民が国税に対して怒りを向けるのはよくわかります。ただ、現場の職員に怒りをぶつけても解決しない。かといって、政府が国税を動かしたり、国税が世論受けを狙って動くのも、差し障りがあります。前例を作ってしまうと、将来、政治権力や国税が、政敵や特定勢力を潰すために恣意的に動くようになりかねないからです。とりあえず、国民が裏金議員に対して『納税しろ』と迫りつづけることです」 

 

 自民党の総裁として岸田首相が「裏金議員には自主的に納税させる」と宣言すれば、自民党議員も観念するのではないか。裏金議員が納税しない限り、タックスペイヤーの怒りは収まりそうにない。 

 

 

 
 

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