( 146876 )  2024/03/08 00:57:33  
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3月7日の午後3時現在のドル/円相場は、前日のニューヨーク市場の終盤から148円半ばで取引されており、円高の状況が続いている。

市場では日銀がマイナス金利解除に踏み切るとの観測が浮上し、円が買われる動きが加速している。

日本時間の取引では、ドルが売られており、一時148.29円まで下落し、2月8日以来の安値を更新した。

報道機関からの日銀に関する情報が相次ぎ、円の売り持ちが縮小していると見られている。

投機筋の円の売り越し幅が高水準に達しており、市場では日銀の金利引き上げの時期についての見通しが変化したことが円高を後押ししている。

円は他通貨に対しても強い動きを示し、スイスフランやカナダドルに対しても安値を更新している。

日銀の植田和男総裁は物価目標の実現に向け、前向きな見通しを示している。

(要約)

( 146878 )  2024/03/08 00:57:33  
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 3月7日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の148円半ばで取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic) 

 

Shinji Kitamura 

 

[東京 7日 ロイター] -  

 

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の148円半ばで取引されている。日銀が今月の金融政策決定会合でマイナス金利解除に踏み切るとの観測が一段と強まり、売り込まれていた円の買い戻しに拍車がかかったという。 

 

ドル/円は、米金利の低下を受けて売られた海外市場の流れを引き継ぎ東京でも序盤から売りが先行。午後にかけて断続的に売りが強まり、朝方の149円前半から午後3時過ぎには一時148.29円まで下落。2月8日以来1カ月ぶり安値を更新した。 

 

市場では、報道各社から日銀会合に関する報道が相次いでいることで、高水準に膨らんだ円の売り持ちが解消されているとの指摘が多くあった。 

 

米商品先物取引委員会(CFTC)がまとめたIMM通貨先物非商業部門の取組状況によると、投機筋の円の売り越し幅は2月27日時点で13万2705枚と、2017年11月以来、6年4カ月ぶり高水準に達していた。 

 

バークレイズ証券チーフ為替ストラテジストの門田真一郎氏は「これまで市場は利上げを3月か4月と想定していたが、3月の実施を一段と意識する形へ織り込みが変化してきた」ことが、ここ数日の円高につながっていると話した。 

 

円は他通貨に対しても堅調で全面高となった。スイスフランが168円前半へ下落して2カ月ぶり安値を、カナダドルも109円後半と1カ月ぶり安値を更新した。 

 

日銀の植田和男総裁は7日午後の参院予算委員会に出席し、2%の物価目標の実現確度は引き続き、少しずつ高まっているなどと発言した。 

 

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円  

 

午後3時現在 148.63/148.64 1.0900/1.0902 162.02/162.03  

 

午前9時現在 149.26/149.27 1.0898/1.0902 162.68/162.73  

 

NY午後5時 149.35/149.38 1.0897/1.0901 162.83/162.85 

 

 

 
 

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