( 147181 )  2024/03/08 23:10:57  
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ゴールドマン・サックス・グループが日本の銀行業務から撤退することが発表された。

東京支店における新規取引は既に停止され、4月15日をもって営業を終了する。

日本での業務拡大を図っていたが、わずか1年での撤退となった。

今後は米国や英国、EUでの事業に注力する方針。

日本のトランザクション・バンキング市場は激しく競争が激しく、大手金融機関が注目している成長分野だと指摘されている。

(要約)

( 147183 )  2024/03/08 23:10:57  
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(ブルームバーグ): 米ゴールドマン・サックス・グループが日本での銀行業務から撤退することが8日、分かった。すでに新規取引を停止しており、4月15日付で営業を終える。 

 

事業主体である「ゴールドマン・サックス・バンクUSA東京支店」(東京都港区)が2月29日付で銀行業廃止の公告を出した。預金の受け入れを含む全銀行業務についての新規取引を停止する。 

 

ゴールドマンは2021年に日本で銀行免許を取得。昨年4月には企業向けに決済性預金の受け入れや国内外送金といった資金管理サービスを提供するトランザクション・バンキング業務を始めるとしていたが、1年も経過しない中での撤退となった。 

 

ゴールドマン広報担当の松本弘子氏は、トランザクション・バンキング業務の拡大は戦略的優先事項であるが、日本での業務は当面行わないことになったと電子メールでコメントした。米国や英国、欧州連合(EU)での同事業の拡大には引き続き注力していくという。 

 

ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)の伴英康シニアアナリストは「トランズアクション・バンキングは国内大手金融機関が成長分野として注目しており、とても力を入れている。その分、競争も激しくなっているということが推察できる」とコメントした。 

 

ゴールドマンは20年に米国でトランザクション・バンキング業務を開始し、その後、英国やドイツ、オランダにも導入した。トレーディングや投資銀行業務のような変動の激しい分野よりも安定した収益を生み出すことができる。アジアでの同事業の展開は日本が初になるとしていた。 

 

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(c)2024 Bloomberg L.P. 

 

Nao Sano, Takashi Nakamichi 

 

 

 
 

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