( 147236 )  2024/03/09 00:08:49  
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日本銀行では3月にマイナス金利解除する方向に向かう政策委員が増えていると報じられた。

今年の賃金上昇がその理由とされており、春闘の結果次第で3月か4月の政策会議での動きが決まるという。

連合は今年の春闘で賃上げ要求を5.85%と発表し、30年ぶりに5%を上回った。

今後、日本銀行は春闘の結果を受けて、4月の金融政策決定会議を待たずに利上げする可能性もあると報じられた。

(要約)

( 147238 )  2024/03/09 00:08:49  
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(ブルームバーグ): 日本銀行では3月のマイナス金利解除に傾く政策委員が増えていると、ロイター通信が報じた。今年の賃金上昇加速が見込まれることが理由だという。 

 

ロイターは、日銀の考えに詳しい関係者4人の話として、3月に動くか4月に動くかは政策委員会でまだ決まっていないと伝えた。 

 

日銀が3月に2007年以来となる利上げに踏み切るのではないかとの観測が高まる中で報じられた。報道を受けて円は1ドル=147円83銭付近から146円88銭まで上昇した。 

 

日本最大の労働組合の全国組織である連合は15日に、2024年春闘の賃金交渉結果の初回集計を発表する予定だ。 

 

連合は7日、今年の春闘における加盟労組の賃上げ要求は平均5.85%で、30年ぶりに5%を上回ったと発表した。 

 

賃金は日銀の政策決定に際し重要な要素に浮上。日本をデフレから脱却させようと何年も取り組んできた日銀は、プラスのインフレサイクルを維持できる賃金の伸びが確認されるまで、金利を最低水準に維持すると主張してきた。 

 

ロイターは匿名の関係者を引用し、春闘の結果が力強い内容であれば、日銀は4月の金融政策決定会合を待たずに利上げに踏み切ることがあり得ると報じた。 

 

4月の全国企業短期経済観測調査(短観)を含むより多くの情報を待つ可能性もあるとしている。 

 

原題:More BOJ Officials Lean Toward March Rate Hike, Reuters Reports(抜粋) 

 

(c)2024 Bloomberg L.P. 

 

Louise Moon, Paul Jackson 

 

 

 
 

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