( 147887 )  2024/03/11 12:13:52  
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茨城県結城市の男性がシェアサービス「トケマッチ」に預けたロレックスの腕時計が無断で売却された事件が起こり、約190人の被害者がいることがわかった。

男性は34本の腕時計(総額約2千万円相当)をトケマッチに預けていたが、そのうち31本が返却されないままであり、一部はすでにオークションサイトに出品されていたことも判明している。

男性は運営会社の元代表に連絡を取ったが、対応がなく、法人解散に至ったという。

被害者らは「投資に失敗したと思って切り替えるしかない」と話している。

(要約)

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茨城県結城市の男性がトケマッチに預けたロレックスの腕時計=男性提供 

 

 シェアサービス「トケマッチ」を介して預けられた高級腕時計が無断で売却された事件で、サービスが始まった2021年1月から1年あまりの時点で、顧客の腕時計がすでに売りに出されていたことが、被害者ら約190人による団体「トケマッチ対策本部」の調査でわかった。 

 

【写真】トケマッチの運営会社「合同会社ネオリバース」が入っていたマンション一室 

 

 北海道在住で60代の自営業男性は、サービス開始から約3カ月後の21年4月~今年1月の2年9カ月で34本(総額約2千万円相当)をトケマッチ側に預託。サービス運営会社の「合同会社ネオリバース」が法人解散を発表した1月31日に3本が戻されたが、残りの31本は未返却だ。 

 

 トケマッチ対策本部によると、男性所有の31本のうち3本はすでにオークションサイトに出品されていたことが判明した。そのうち1本(35万円相当)の出品は、サービス開始から1年3カ月後の22年4月。男性は「(トケマッチ側は)預託料の支払いなどの資金繰りに充てていたのかもしれない」と憤る。 

 

 当初は預託料の支払いに滞りはなく、男性は運営会社元代表の福原敬済容疑者(42)=業務上横領容疑で指名手配=に勧められた、ロレックスなどを買い足して預け続けていた。その後、借り主の実体が見えないことに疑問を募らせ、福原容疑者に連絡したが対応はなく、そのまま法人解散に至ったという。男性は「投資に失敗したと思って切り替えるしかない」と話す。(佐野楓) 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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