( 148016 ) 2024/03/11 14:41:34 2 00 ネット広告を荒らす「悪意」に社会は勝てるのか 広告市場は過去最高でもメディアが暗い理由東洋経済オンライン 3/11(月) 10:02 配信 https://news.yahoo.co.jp/articles/e5f25e33b9fa71951edfc274a5eb9daee6072b37 |
( 148019 ) 2024/03/11 14:41:34 0 00 ネットの普及で便利な世の中になると思えば、旧来のメディアが振り落とされようとしている事態が起きている(写真:Graphs/PIXTA)
インターネット広告費が順調に伸びている中、新聞と雑誌のデジタル版の広告費が下がっているという異変が起きている。ネット広告の成長から、旧来のメディアが振り落とされようとしているのではないか――。
【画像】2021年は雑誌デジタルの成長により、雑誌全体の広告収入が上向いた
2月27日、電通が前年の日本の広告市場を集計する「日本の広告費」を発表した。2023年は日本の総広告費が過去最高の7兆3167億円になった。もちろん牽引役はインターネット広告費で、3兆3330億円と前年から7.8%も増えている。
■テレビ広告費とインターネット広告費の関係
私は例年、数字として大きいテレビ広告費とインターネット広告費の関係に注目してきた。2023年は地上波テレビ広告費が1兆6095億円と、前年から4%下がった。ネット広告費はその2倍以上だ。地上波テレビ広告費がネット広告費に抜かれたのは2019年だったが、それからたった4年で倍以上に膨らんだのは衝撃だった。
だが他のメディアについて見ていくと、それより驚いたことがある。新聞デジタル・雑誌デジタルの数字だ。
電通の「日本の広告費」の中に、2018年から「マス四媒体由来のデジタル広告費」という項目ができた。新聞・雑誌・ラジオ・テレビそれぞれのメディアのデジタル版の広告収入を抽出した数字だ。元々の紙や電波媒体の広告費より金額は小さいが、どれも順調に成長していた。
特に「雑誌デジタル広告費」は注目だった。紙媒体の雑誌広告費の減少を補う勢いが出てきたのだ。特にコロナ禍でガクンと雑誌広告が減少した一方で雑誌デジタルは大きく伸び、2021年には紙媒体の収入源を補って、紙とデジタルを合計すると雑誌全体では広告収入がプラスに転じている。
■「紙とデジタルの両翼」になるはずが…
マス媒体はデジタルを活用することで、広告収入減少をカバーできるはずだからDXを進めるべきとの論がメディア業界にはあった。雑誌メディアはその成功例と言えた。新聞デジタルは2022年でもまだ221億円で、紙の新聞の広告収入3697億円の10分の1にも満たない。だが雑誌デジタルは2022年には610億円に達し、紙の雑誌は1140億円に落ちたものの、このまま進めばデジタルと紙が雑誌広告の両翼となる気配だった。
ところが2023年の雑誌デジタルは611億円とほぼ横ばいだった。幸い、紙の雑誌広告が1163億円と20億円以上回復したので合計では上がった。だが、「紙とデジタルの両翼」になるはずが違ってきたように見える。
そして、新聞デジタルは208億円と前年から下がってしまった。紙の新聞広告も例年通り下がって3512億円だったので、両方とも落ちた。新聞も雑誌に倣ってデジタルを伸ばせばいいと多くの人が思い描いていただろう。
だが雑誌デジタルは横ばい、新聞デジタルは下がった。
インターネット広告費が順調に伸びている中、新聞と雑誌のデジタル版は一緒に伸びるはずだ。それなのに下がったのは、大異変と言っていい。いったい何が起こっているのか。
ネット広告を今、悪意が侵しはじめている。その典型が、MFAサイトだ。Made For Advertisingの略で、文字通り「広告収入のために作られたサイト」のこと。
MFAは、コンテンツとして、例えばYouTubeの動画を転載し、その周りを広告枠が埋め尽くして安易に広告収入を得ようとする。真っ当な事業者ではなく、得体の知れない何者かが運営する、怪しいサイトだ。ただ、コンテンツ自体は危険なものでもなく、一見すると法には触れない。
これまでのネット広告で広告主が問題にしてきたのは、極端に政治的に偏ったコンテンツや、怪しいビジネスを呼びかけるページに広告が掲載されるとブランドが毀損されることだった。あるいは、広告のカウント数を水増しするページは「アドフラウド(広告詐欺)」と呼ばれ問題視された。
ところがMFAにはそんなあからさまな問題は見つけにくい。広告が多すぎるだけで、ブランドセーフティを危うくするとは言いがたい。だがやはり真っ当なメディアビジネスの場ではなく、質の低いコンテンツで広告収入を言わば収奪するためのサイトなのだ。社会的に許されるものではない。
しかも、昨年あたりからはコンテンツをAIで安易に生成するMFAが出てきて加速度的に数が増えてきた。あっという間に世界の広告市場で問題になった。
またSNSも油断のならない場になってきた。Facebookではお友達の楽しい投稿の次に、著名人の名前と写真を使った投資商品の広告が平気で流れてくる。世界的アニメ作家が投資を呼びかけるはずがない。ベテランジャーナリストが金融商品の広告をするわけがない。誰がどう見ても詐欺広告なのに、いっこうになくならないのだ。運営会社のMetaは2022年の業績悪化から一転、2023年は高収益を上げたが、詐欺広告によるV字回復かと疑いたくなる。
■画面が広告だらけでどれが記事かわからない
だがもっと問題だと私が感じているのは、真っ当な媒体社であるはずの新聞社や出版社が運営するデジタルメディアで、広告が溢れかえるほど表示されることだ。アドフラウドならぬアドフラッド、広告の洪水だ。
記事を読もうにも、画面が広告だらけでどれが記事かわからない。ページをめくるとまず全面に広告が表示され、×ボタンを探して閉じないと次のページに行けない。記事を読んでほしいのか? 広告を見せればそれでいいのか? まともな媒体社なら前者のはずだが、後者としか思えない。これではMFAと大して変わらないではないか。そう言いたくなるメディアが増えている。前は普通に読んでいたメディアなのに、広告洪水で萎えてもう二度と開きたくなくなっている。
最新の日本の広告費を見て、その背景がわかった。MFAや詐欺まがいの広告に押されて、真っ当なはずのメディアも一線を超えようとしている。メディアの矜持をかなぐり捨ててでもMFAまがいに広告を大量に表示しないと売り上げが追いつかないのではないか。広告洪水は、そんなメディアの悲鳴と受け止めた。
このままでは、メディアの崩壊が待っているだけではないか。この「悪意の汚染」を止めることはできないのだろうか。
3月5日に開かれた総務省の有識者会議「デジタル空間における情報流通の健全性確保の在り方に関する検討会・第11回」で、解決のヒントが示された。クオリティメディアコンソーシアムの長澤秀行氏と、デジタル広告品質認証機構(JIQDAQ)の小出誠氏がそれぞれの活動をプレゼンしたのだ。
ネット広告はメディアが無限に増え、広告がどこに表示されるか把握できない点に問題が生じやすい。これは「運用型広告」と呼ばれる、ターゲットに広告が表示されるように広告を「運用」する手法で、だからどこに出るかを問えない。
それとは別にPMP(Private Market Place)と呼ばれる、広告が表示される媒体をあらかじめ限定しておき、その中でターゲティング広告を展開する手法もある。これなら、怪しいページに広告が表示されることはない。
■ネット広告を健全な場にしていこうとする取り組み
クオリティメディアコンソーシアムはそのひとつで、旧来の新聞社や出版社、テレビ局、ラジオ局が参加し、それらが運営するデジタルメディアのみでPMPを構成している。デジタル広告に長く携わってきた長澤氏が、荒れる市場を改善しようと設立に加わった。プレゼンでは、ネット広告の課題の数々を取り上げ、解決策のひとつとしてのPMPの価値を力説した。
JIQDAQはネット広告に関わる複数の業界団体が設立した広告認証を出す組織だ。ネット広告を扱うメディアと広告会社に対し、広告を安心安全に扱うためのさまざまな条件を出し、それをクリアした事業者に「認定マーク」を授与する。JIQDAQには広告主も参画しており、認証を得たメディアや広告会社とだけ取引するようにする。これによってネット広告を健全な場にしていこうとする仕組みだ。
小出氏は大手企業宣伝部に長く在籍し、業界団体でネット広告の課題克服にも取り組んできた。やはりネット広告の問題点を挙げていき、解決策としての認証システムを熱く語った。ちなみに、東洋経済新報社はクオリティメディアコンソーシアムの参加社であり、JIQDAQの認証も得ている。
長澤氏と小出氏が強調するのは、広告にお金を出す企業の側がネット広告の問題点をまだまだ認識していない点だ。ネット広告はこれまで、マスメディアに出稿するより安くて使いやすいことばかり強調され、危惧すべき点について経営レベルで語られてこなかった。
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( 148018 ) 2024/03/11 14:41:34 1 00 広告に関する意見や感情をまとめると、以下のような内容が挙げられます。
- インターネット上での広告は、特に公共料金や銀行のサイトでの強制広告に腹を立てる声が多い。 - AIを活用して広告を消す方法や、AIが広告を管理する時代が近づいているという意見もある。 - 悪質広告や不快な広告に対して、ブロッカーを利用して広告を非表示にすることで快適な閲覧環境を作る方法も提案されている。 - 広告収入はインターネットのビジネスモデルの中心であり、法規制の入れ方や広告のあり方には慎重な配慮が必要という意見もある。 - 広告を誤ってクリックするリスクや、悪質広告に晒されることに対する不快感が広告閲覧の負担として感じられている。 - ネット広告の信用性や規制に関する問題についても指摘があり、日本製のプラットフォームの不足が根本原因として挙げられることもある。
(まとめ) | ( 148020 ) 2024/03/11 14:41:34 0 00 ・広告収入を得るを主目的としたサイトならまだいい方だ。そのサイトには行かなければいいだけの話。 私が何より腹が立つのが、公共料金や銀行のサイトで、自分のアカウントにログインした後に、画面いっぱいにデカデカと出される強制広告である。銀行系なら投資を促す広告、公共料金系であれば、自社系列のサービスに乗り換えを促す広告などだ。画面いっぱいに出てくるため、いちいち「×」ボタンを探して押下しなければならない。悪質なのになると、そういうのが立て続けに2つ3つと出てくるタイプのもある。 あと、ヤフーニュースにも多いのだが、生成AIが作った感丸出しの奇怪な写真(厳密には「絵」だが)を使うなど、メシが不味くなる一歩手前くらいの微妙な不快感を催させる画像を用いたネット広告。粗製乱造が目にあまる。この手の広告は、こちらが馬鹿にされているようでいい気がしないので、私は片っ端から非表示設定にしている。
・ブラウザにAIを搭載して広告を消すしかないね。
正確には、セレニウム的にシステム上は表示されているしクリックとかもしているが、人間は見ていないという奴。普通に実装できそうだけど。
でも、そうせやるなら、大体の広告をAIで消してしまえと言う話になるだろう。
Youtubeの広告とかも次へボタン押さないと延々と広告流してくれるし、人間の時間は貴重なので広告をみるのはAIという時代がすぐそこに来ていると思う。
本当に役立つ広告なら、AIが主人の人間に知らせるとかね。そのうちAIが買い物担当になるだろうから、AIに見せるだけでいいかもしれないけど。
・ブロッカー入れてるからスマホのブラウザでYahooニュース見る限りは広告全然なくて快適なんだけど、ブロッカー切ったら怖そうなのが他のコメントから伝わってくる。 広告を受け入れる側ももう少し精査して欲しいね、最近ひろゆきやホリエモンが言ってたみたいに著名人の写真勝手に使う詐欺広告とかもあるし、あんなん事前審査すれば弾けるだろう、と。引っかかるやつも引っかかるやつではあるが。
・広告収入がインターネットのドライビング・フォースだ。広告収入のおかげで、本来なら金を払わないと見る事ができないコンテンツをタダで見る事ができる。 広告ブロックも一時話題になったが、コンテンツ提供者からただ乗りを指弾されて広告ブロックの制限と有償化に落ち着いた。 ビジネスモデルが本質的に何も変わっていないのに、同じ事をしつこく言いつのっても仕方が無い。 安直に「広告認証」や「法規制」を入れると、利権の温床になるだけでなく、ネットの言論表現の抑圧につながる。
・紙の新聞だって紙面に占める広告の割合はかなり大きいよ
マスメディアが十分な資金力を持ち記者の生活を担保することは 巨大権力の不正を摘発するうえで必要不可欠だ 政治家の裏金問題を追及したければ広告だらけのメディア記事も 我慢してみるしかない (もしくは紙の雑誌や新聞を買うか 広告の少ない有料記事を買う)
・子供の顔写真にシミコラをつけたような広告とか、突然汚らしい足の爪のイラストがでかでかと出る広告とか、スマホでよくある地雷のようなポップアップ広告とか、怖そうな女性が出てくる地雷型出会い系広告とか、ホントやめて欲しい。 そういうのがあるブログに限って内容も薄い。
・>誰がどう見ても詐欺広告なのに、いっこうになくならないのだ。運営会社のMetaは2022年の業績悪化から一転、2023年は高収益を上げたが、詐欺広告によるV字回復かと疑いたくなる →これはホントそう思う!おかげでFacebookはまともなクライアントの広告も信用ならなくなってしまった。
>だがもっと問題だと私が感じているのは、真っ当な媒体社であるはずの新聞社や出版社が運営するデジタルメディアで、広告が溢れかえるほど表示されることだ →Yahooニュースから「画像が見たくなる記事」をリンクを辿って見ることがあるけど、不快感を催すサムネイルや誤タップを誘うような広告だらけでゲンナリする。 もしくは「伊東家の裏技」などと人気番組で紹介されたかのような見出しをつけたりするものも。 「怖いもの見たさ」でクリックを誘ってるのかもしれんが、広告ページに出てこない画像をサムネにするのは禁止にして欲しい。
・Yahooニュースの記事から写真を見るために元記事リンクに飛ぶと、もう広告また広告で埋め尽くされる。 二度と来るかと思うんだけど、発信者はそんな単純な事に考えが及ばないのかな?と常々疑問に思います。
・「画面が広告だらけでどれが記事かわからない」の小見出しの文章にとても共感しました。自分の経験として、記事を読もうとサイトに行くものの、過度な色彩・動き・文字サイズの悪い意味での「目立つ」広告のせいで記事そのものに集中できないことが多いです。LINEアプリ内の広告も怪しげなものが多くて嫌になります。
・>ページをめくるとまず全面に広告が表示され、×ボタンを探して閉じないと次のページに行けない。
ちょっと前の「紙兎ロペ」でこれを痛烈に皮肉る回があったな。 アキラ先輩がネットを見てたら全面ポップアップの広告が出てきて、×マークをクリックしても一向に消えず、ロペが「そっちじゃなくて右隅の小さい×マークじゃないですか?」と教えてあげて、アキラ先輩が「そっちかー。この広告の商品、絶対買わねー」というオチ。ああいう広告を出したら嫌悪感しか与えないということを広告主は考えないのかねえ。
・この記事見てても画面にはエロゲやエロ漫画の広告だらけ。 そんなの興味ないって報告しても一向に変わらない。 まあ、そんな画面出てきても何も困らないってのを喜ぶべきなのか悲しむべきなのか。
・リテラシーの低い者を餌食にする「当たり」記事の続きと思わせる「続きはこちら」だとか表示する悪質広告が多すぎ。 広告を消したり報告するボタンも押しづらく、悪質広告を誤爆する元にもなっている。
・過渡期で法やしくみの整備が全く追いついてないね 儲けだけのための悪質な広告、コンテンツ、アプリが幅をきかしている 早くなんとかしないと悪貨に良貨が駆逐される
・ステマ規制が入って、ステマをやっていたデジタル広告分がマイナスになったのでは? その代替が代理店に広告依頼ではなく、インフルエンサーへのダイマや消費者キャンペーンになった
・ヤフーニュースだっていまだにホリエモンが推奨する株とかの広告とか入るけどこういう広告はヤフーは内容とか把握してるんだろうか?まだヤフーは記事の上に広告被せないけど、他のところはいきなり記事の上に広告が現れて記事が読めなくなることもしばしばでホント酷いものだ。
・でもそのての胡散臭いネット広告やってる会社とテレビってずぶずぶだよね。 モラルない系のIT社長なんか当たり前に業界人周りうろちょろして仲良くしてる。
・中長期的には、ガラケーのように有料コンテンツデフォルトに戻すことか。 国産OSが必須になりそう。
・大手のYouTubeやインスタでさえ 堂々と胡散臭い詐欺商品CMや 有名人を装った詐欺投資広告が表示されるからネット広告は信用出来ないね
・2019年にネット広告費がテレビを上回った。ネットが2兆円でテレビはまだ1兆円台だが、その内1兆円を切るのも時間の問題
・広告と内容が全然違うスマホゲームに怪しい副業に見たこともない化粧品やらサプリやら… 怪しいものだらけだよね
・日本製のプラットフォームがないのが根本原因だと思う。なのでコントロールはできない
・過剰な広告は本当に迷惑。
表示される商品やサービスも、 詐欺まがいのような内容だったりでうんざり。
・広告の付け方とかよくわからんが どっち転んでも 電通は儲かる仕組み?
・Adblockを積極的に使うのがいいと思います。
・パズルアンドサバイバル!きのこ!ドット勇者!
もうお腹いっぱい
・ヤフー記事も、興味のある見出しをクリックすると広告だったりする。 まぎらわしい…
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