( 148974 ) 2024/03/14 12:24:55 0 00 photo by gettyimages
『《呼び出された複数の女性が告発》ダウンタウン・松本人志(60)と恐怖の一夜「俺の子ども産めや! 』。そんなタイトルの7ページの記事が週刊文春に掲載されたのは、昨年末のことだった。
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あの松本人志が「文春砲」のターゲットになる──。その衝撃は大きく、文藝春秋の発表によれば45万1000部は完売したという。
松本に関する報道はこれだけでは終わらなかった。性加害の舞台となったとされる「飲み会」を後輩芸人たちがいかにしてセッティングしたのかが詳報され、元タレント女性が実名顔出しで告発するなど、二の矢、三の矢が放たれた。
松本側も黙ってはいられなかった。第一報をもとに報道内容の訂正と謝罪、さらに5億5000万に及ぶ損害賠償を求め週刊文春側を提訴。その初公判が3月28日に控えている。
週刊文春の記事に便乗するように、ワイドショーでも連日「性加害」についての特集が続いた。
松本側は防戦一方だったものの、3月に入ると若干潮目が変わってきた。後輩芸人など近しい芸能関係者から擁護の声が上がりはじめ、セクシー女優の霜月るなが実名で「(自分も)松本人志との飲み会に参加した」「文春報道とは様相が大きく異なるものだった」といった内容を投稿したのだ。霜月の投稿は、インプレッションが4400万を超えている(3月14日現在)。
こうした状況の中、にわかに注目を集めているのがSNSで情報発信を続ける“芸能関係者以外”の「擁護派」だ。職業や立場はバラバラだが、文春報道に対する反論を投稿するアカウントがいくつも出てきている。
今回、そうした「擁護派」のひとりであるコヤチさん(42歳)に話を聞いた。もともとは「元ホストの競馬評論家・ライター」を名乗ってさまざまな活動を行っていたが、週刊文春の報道が出ると「松本人志さん復活までの間は応援チャンネルとします!」と宣言。XやYouTubeを通じて、一連の報道やワイドショーについて批判をしてきた。
コヤチさん
しだいにコヤチさんの投稿は注目を集めるようになり、1500万以上のインプレッションを記録する投稿もあった。現在も日々「擁護派」として情報を発信している。「よくいる松本さんのファンの一人」と謙遜するが、聞けばファン歴は30年以上。多感な時期に『4時ですよ~だ』でダウンタウンの笑いの洗礼を受け、以降は東西問わず彼らが関わったお笑い番組にはほぼ全てを見ているという。
文春報道があった当初、コヤチさんは事態を重くみていなかったという。
「週刊誌はすべてが嘘、とまでは言いません。でも『嘘だろう』と思うような記事があったり、売れるために大げさな書き方をしたりするパターンが多い。個人的にはそう思っています。実際、週刊誌が裁判で負けたことだって何回もありますよね。だから今回の報道も、『いつもの大げさな記事や、すぐに終わるだろう』と考えていました」(以下「」箇所はコヤチさん)
ところが週刊文春は毎号、続報を掲載。報道の在り方を見て、コヤチさんは次第に違和感を抱くようになっていく。
「『文春砲』というブランドを掲げるあの文春が『性加害』と断言し、さらには『徹底した取材を重ね記事には自信を持っている』とまで言った。さすがに第二弾、第三弾では言い逃れができないような“客観的な証拠”が出てくる。世の人にそんなイメージを抱かせた。僕も『いったい何が来るんやろう』とは思っていました。
それなのに『誘われたが帰った』『タクシー代が安かった』といった性行為すらなかったかのような内容ばかりが続いたわけです。そして最終的には文藝春秋総局長の新谷学さんが動画の中(YouTubeチャンネルReHacQ『【松本人志報道】後藤達也が過去一の激論! 文春のドンが…真相告白【メディアとは? 】』)で『客観的な証拠はない』とまで発言をしてしまった」
実際の動画では、新谷氏は「これを刑事事件として立件するのははっきりいって不可能だと思う。要するに彼女の証言だけで客観的なそれを裏付ける証拠もないわけです」と発言していた。この部分が切り取られ、「客観的な証拠はない」という発言として拡散されたという点は注意が必要だろう。とはいえ取材の内幕をぶっちゃけたことで、擁護派が勢いづいたことは確かだ。
「クロスバー直撃の渡邊センスさんの投稿も驚きでした。渡邊さんの知人が、渡邊さん本人と間違われて文春記者からの直撃取材を受けた。しかも、人違いと伝えたのにも関わらず、カメラを向けられ写真を撮られたというのです。文春は『自信を持って取材した』と言っていたのに、実際は人違いの直撃をしていた。取材を徹底したと言われても、信じられませんよね」
性加害報道への違和感について発信を続けるなか、コヤチさんの元にも情報が集まってくるようになった。
「実は私のもとにも、松本さんの飲み会に参加した人からのDMが来ています。その内容は、『飲み会はあったが健全なものだった』『松本人志さんはほとんど喋らず人見知りでおとなしい人』『女性を連れてきた後輩芸人さんは全ての女性に対しても丁寧で、最後まで気配りをしていた』『携帯没収や乱暴な発言、性行為なんて一切ない』といったものでした。匿名の証言ですし客観的な証拠はありませんが、文春が報じている証言も同じですからね。
健全な飲み会の証言があったからといって、すべての飲み会がそうだったとはいえないでしょう。しかし少なくとも文春が言っていたような『日常的な上納システム』はなかったということになりますよね。結局、文春は松本さんを潰すために話を盛りすぎたんだと、私は考えています」
今回の裁判では、「真実相当性」(真実であると信じるべき正当な理由や根拠があること)が争点になると言われている。擁護派の間では「文春は十分に取材を尽くしていない」という見方が強まっており、裁判においても松本側に有利に進むのではないかと考える人も増えてきているようだ。
『「ワイドショーは松本さんを批判してばかりの“偏向報道”」週刊文春に異を唱える「擁護派」が明かす「アンチからの衝撃のDM」の中身』に続く…
週刊現代(講談社)
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