ロシアが支配するウクライナ東部のドネツク州でロシア大統領選挙のために人々が投票所に並ぶ様子が報じられた。

15日から17日にかけて行われるロシア大統領選挙では、保守派のプーチン大統領を支持する有権者に対して、リベラル派の人々が投票用紙に落書きするなどの静かな抗議が相次いでいる。

一部の有権者は「プーチンは人殺し」といったメッセージを書き、警察に拘束される事態も起きている。

ロシア各地でもナワリヌイ氏支持者らが投票所に集結し、「反プーチン」の民意を表明する活動が行われる一方、無効票や棄権も自由とされている。

多くの無効票には「プーチンを（ハーグに）」などのメッセージが書かれ、国内のメディアがこれを報道。

ウクライナに平和を、ロシアに日常生活をというメッセージも広がっているが、落書きは街頭でのプラカードには即座に摘発される可能性がある。

（要約）

ロシアが支配するウクライナ東部ドネツク州で１６日、ロシア大統領選の投票のために並ぶ人たち（ＥＰＡ時事） 

　15～17日投票のロシア大統領選では、保守派の組織票を固めるプーチン大統領に対し、投票用紙に落書きして静かな抗議を試みるリベラル派の有権者が相次いだ。 

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　「プーチンは人殺し」。ウクライナ侵攻や反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏獄死を念頭にモスクワでこう記し、警察に見つかって拘束された若者もいる。 

　ナワリヌイ氏の支持者らは、ロシア各地の現地時間17日正午に投票所に集結して「反プーチン」の民意を可視化することを狙っていた。無効票でも棄権でも自由。ただ、落書きは15日から多数報告された。 

　「ウクライナに平和を、ロシアに日常生活を」。独立系メディアは、国内の読者が落書きして自分で撮影した無効票の写真を紹介。「プーチンを（逮捕状を出した国際刑事裁判所がある）ハーグに」という主張もあった。これらは街頭でプラカードに記せば即座に摘発される文言だ。