( 150233 )  2024/03/17 23:54:39  
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日経平均株価が史上最高の4万円を一時突破し、投資熱が高まる中、配当太郎氏は配当株投資をおすすめしている。

現在の市況や株価指標を踏まえながら、日経平均株価の高騰や配当株の魅力、注目株9銘柄について解説している。

株価が適正かどうかを判断する指標なども述べられており、株式投資への理解を深めることができる内容となっている。

(要約)

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AdobeStock 

 

 新NISAがスタートし、日経平均株価も史上最高値の4万円を一時突破した。世間の投資熱がにわかに高まっているが、今からで株を買っても大丈夫?と不安に思う人も多いだろう。そんななか「経済状況的に株を買える人であれば、今からでも配当株投資をはじめるべき」だと語るのは、大型株の高配当金を中心とした投資手法を確立し、初の著書『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』(クロスメディアパブリッシング)が7万部を超えた投資家の配当太郎氏。 

 

 そんな配当太郎氏に、今の日経平均株価の高騰ぶりや新NISAとの向き合い方、最新の注目高配当株9銘柄を教えてもらった。みんかぶプレミアム特集「日経平均5万円の世界」第7回――。 

 

 日経平均株価が一時4万円を突破しました。正直、ここまで急激に株価が上昇するとは考えていませんでした。主に半導体株の好調が日経平均を押し上げているようですが、やや割高感があり、調整局面で下落する可能性もしばらくはあると思います。 

 

 その株価が利益水準に対して割高か、割安なのかを判断するPER(株価収益率)という指標があります。日経平均が1989年12月29日にバブル期最高値である3万8915円を記録したときは、PERが60倍程度ありました。PERは15倍程度が適正と言われているので、だいぶ過熱感があったのです。 

 

 現在の日経平均3万9598円(24年3月7日終値)はPERが16倍を超えています。PER15倍の場合3万6000~3万7000円が適正とされているので、少しスピード違反かもしれませんね。ただし、この数値はあくまで現在の通期予想に基づくものなので、来期の業績見通しに上方修正などがあれば、水準訂正(割安や割高のある銘柄が適正と思われる株価に近づこうとする動き)が起こり、もう少し落ち着いてくるはずです。 

 

 日経平均はPERとEPS(1株あたり当期純利益)の掛け合わせで求められます。EPSは、その株が1株あたりどれくらいの純利益を生み出しているかを見る指標ですが、EPSが主導する株高は好業績を、PERが主導する株高は値上がりへの期待を反映しています。現在の日経平均はPERが主導していて、EPS は2354円(24年3月7日終値)なので、来期、再来期の決算でこの数値が上がってくれば、日経平均の割高感は薄れてくるでしょう。 

 

 ただし重要なのは、配当株投資には日経平均ではなく、TOPIX(東証株価指数)のほうが相関性は高いということです。日経平均は値がさ株と呼ばれる株価が高い銘柄に構成の優位性があるため、東京エレクトロンやファーストリテイリングなど一部の銘柄に引っ張られてしまいます。TOPIXは時価総額が大きい銘柄を数値化しているため、日本株式市場全体の動きを反映しています。NTTやトヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループなど後述する高配当銘柄の大型株の動きもこちらに現れています。TOPIXは現在2719ポイント(24年3月7日終値)と、過去の最高値(1989年12月18日の2884ポイント)をまだ更新していません。世界経済が堅調に推移していく限りは、日本企業の業績も順調に伸びていくので、いつTOPIXがこの最高値を超えかるかどうかが注目でしょう。 

 

配当太郎 

 

 

 
 

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