( 150775 ) 2024/03/19 15:04:29 0 00 はつらつとした表情で元気にボールを追いかける長友(カメラ・小林 泰斗)
サッカーの日本代表は18日、W杯アジア2次予選の北朝鮮2連戦(21日・国立、26日・平壌)に向けた合宿を開始した。2022年カタールW杯以来の代表復帰を果たしたDF長友佑都(37)=FC東京=が、アジア杯でベスト8敗退した森保ジャパンに「覇気がなかった」と苦言を呈し、停滞するチームを変える存在となることを宣言。約1年3か月ぶりの復帰に、さっそく“長友節”を連発した。
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遠慮も戸惑いも一切なかった。約1年3か月ぶりの代表復帰。長友はまず、声でチームを盛り上げた。まだ合流前の選手も多く、7人で行われた軽めの練習。パス回しでは「生きた球くれよ!」と試合を想定した鋭いパスを要求するなど、どの練習でも先頭に立った。「若い選手たちが僕の熱に引いている感じもありましたけど、今日で心が近づいたので、ここからぐっと入っていきたい」と笑った。
37歳での代表復帰は、まるで遠足前の子供のようだった。「今日は朝4時か5時に目が覚めて。細胞たちがうずき始めているんで、ちょっと落ち着けと細胞たちには言ったんですけど。楽しくて仕方がない」と興奮を抑えられず。「コンディションもいいし、20代の時のよう。気持ちは誰よりも若い」と断言した。
一方、現在の森保ジャパンについては、偽らざる思いを吐露した。アジア杯ではベスト8で敗れ、戦術的な指示の不足や、執念の欠如などさまざまな問題が浮かび上がったが、長友の思いはシンプルだ。「元気がないな、と思いましたね。覇気が。アジア杯までは躍動し、意欲も覇気もあって強いな、と見ていましたけど。アジア杯は覇気がなかった」。全員がそろっていないこの日は、チームの空気を感じるには至らなかったが「一つ歯車が合えば変わってくる。悪いときこそ、長友が必要だと思われる存在でいたい」とうなずいた。
国際Aマッチ出場数は142試合。再び代表に定着すれば、遠藤保仁の持つ日本歴代最多の152試合も視野に入る。さらに世界でも歴代最多に並ぶ5度目の26年北中米W杯に向け「5回目、僕はもう行くんで。それは自分の中では決めていて」と断言した。11年に平壌で行われた北朝鮮戦は負傷により参加していないが「どんな過酷な場所だろうが、やれる自信はある」。長年代表を支えてきた元気印が、自身の野望と日本サッカーのために再び走る。(金川 誉)
報知新聞社
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