( 152186 )  2024/03/23 22:11:41  
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飯山市の江沢岸生市長が市民に下着やマスクを下水道に流さないよう呼びかける投稿をした。

これが市議会で問題視され、削除されたが、SNSでは市長を支持する声が多く挙がっている。

市長は、不織布が下水道を詰まらせる問題を訴え、他自治体でも同様の悩みがあることを指摘している。

不適切な表現かもしれないが、問題を訴えるためには強い言葉も必要なのでは、という声もある。

(要約)

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長野県飯山市の江沢岸生市長(飯山市のホームページより) 

 

 ある市長の「投稿」が注目を集めている。 

 

 それは2023年12月、長野県飯山市の江沢岸生(きしお)市長がおこなった、Xへの投稿だ。 

 

【画像】飯山市では「下着やマスクを下水道に流さないで」と頻繁にアナウンスされている 

 

《全くどういう神経してんだよ 人間が腐ってきてるな》 

 

 市内の下水道に、マスクなどの不織布や下着が流されていることを市民に注意喚起する行政無線の画面を引用し、呼びかける投稿だった。しかし、これが3月の市議会で「きつい表現」「人権侵害では」と問題視され、市長は投稿を削除。 

 

 この一連の経緯が3月23日の「読売新聞オンライン」に掲載されると、多くの注目を集め、「批判受け削除」がXでトレンド入りする事態となっている。 

 

 SNSでは、この件について 

 

《いやいや、腐ってるでしょ。市長が正しい。道や排水溝にゴミやタバコ捨てるやつは腐ってる》 

 

《うちのマンションにもトイレに不織布マスクを流す住人がいて下水道が詰まり、その始末を何回かした事がありもの凄く腹立たしかった。市長は間違った事は言ってない》 

 

 など、市長の投稿について肯定的な意見がほとんどだ。脳科学者の茂木健一郎氏も同日、自身のXに 

 

《この市長さんの表現のニュアンス、選択の当否は別として、投稿に批判された方は一体どういうロジックだったのでしょう? 謎すぎる。下水道にマスク流してつまらせちゃ駄目でしょ》 

 

 と投稿している。 

 

「飯山市では下水道に下着やマスクなどが流され、ポンプなどの機械が詰まる事案が多発していますが、これは飯山市に限ったことではなく、全国、どこの自治体でも共通の悩みとなっています。 

 

 コロナ禍で大量に消費された不織布のマスクですが、その原料はレーヨンやナイロンなどで、もちろん水に溶けません。塊をつくって下水を詰まらせたり、機械に絡みついて故障させたりすることもあります。 

 

 不織布はマスクだけでなく、紙おむつやウエットティッシュ、生理用品、トイレクリーナーなど、さまざまなものに使われています」(週刊誌記者) 

 

 多くの自治体では、「下水道に流してはいけないもの」をホームページなどで紹介し、注意喚起をおこなっている。 

 

 冒頭の投稿をした江沢市長は、3月22日の会見でこう述べた。 

 

「より強く市民に認識してもらいたいという思いから、投稿した。飯山市の水道行政でいちばん頭を悩ませていること。水道管の調査は、あまり水を使わない夜中の1時から朝4時くらいの間におこなわれる。そういう地道なことをやっている。ポンプの故障につながるし、職員の苦労を思ってのことだった。品位を疑われる表現については反省をしている」 

 

 たしかに「不適切」な表現かもしれないが、ときには強い言葉で呼びかけないと、わからない人もいるのでは――。 

 

 

 
 

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