( 152766 )  2024/03/25 13:16:17  
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自民党の二階俊博元幹事長が、裏金事件の責任を取り、次の衆議院選挙には立候補しない意向を表明し、記者会見を行った。

秘書が処分されたが、二階氏が政治責任を明らかにするため、岸田首相に出馬しないことを伝えた。

後任については地元の判断に委ねると述べた。

裏金問題では派閥の会計責任者が起訴され、二階氏の秘書も起訴されている。

五期連続で幹事長を務めた二階氏は、政治的責任を取る形で立候補しないことを決めた。

(要約)

( 152768 )  2024/03/25 13:16:17  
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自民党本部(25日10時半ごろ) 

 

 自民党の二階俊博元幹事長(85)が、いわゆる裏金事件の責任を取り、次の衆議院選挙には立候補しない意向を固め、午前10時半ごろから東京都内の自民党本部で記者会見を行いました。二階氏は「会長を務めていた派閥の政治資金問題で政治不信を招くことになったことを改めて国民や支援いただいた皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪の言葉を述べました。 

 

 二階氏は、記者会見で「すでに秘書が刑事処分されたが、政治責任はすべて監督責任者である私の責任。自らの政治責任を明らかにすべく、本日、岸田首相に次期衆院選に出馬しないことを伝えました」と話しました。 

 

 また、「『政治の原点はふるさとにあり』ということを常に申しておりますが、私はその考えをもとに、政治の道を歩んできた。私のような者がここまでこれたのは、選挙で選んでくれた有権者の方の熱い思いがあったから」と感謝の言葉を述べ、田中角栄氏の「政治は一人の力ではできない」という言葉を引用し、「自民党が国民の期待する政党に再起することを願う」と語りました。 

 

 後任については「地元の皆様のご判断にお任せする」と自民党和歌山県連の会長に伝えたということです。 

 

 二階派の政治資金パーティーをめぐる裏金問題では、東京地検特捜部に派閥の会計責任者が在宅起訴されたほか、二階氏自身の秘書も略式起訴されています。 

 

 自民党幹部によりますと、二階元幹事長は、いわゆる裏金事件の責任を取って次の衆議院選挙には立候補しない意向を固め、党幹部に伝えたということです。 

 

 二階元幹事長は、立件された議員を除くと不記載の額が3526万円と最も多く、重い処分は避けられないとの見通しが広がっていました。党による処分が出される前に自ら政治的責任を取った形です。 

 

 衆院和歌山3区選出の二階氏は、1939年(昭和14年)和歌山県御坊市生まれ。和歌山県議を経て、1983年に初当選し、これまでに当選13回。運輸相や経済産業相などを歴任し、2016年に幹事長に就任。安倍、菅両政権で5期連続で幹事長を務めていました。 

 

 

 
 

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