( 153200 ) 2024/03/26 14:55:47 2 00 日銀の「マイナス金利解除」決定後も継続する<投機的な円売り>に終止符は打てるのか【国際金融アナリストの見解】THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) 3/26(火) 10:02 配信 https://news.yahoo.co.jp/articles/60bc1bce5fdd4653f5ff761941528cecf34cae9b |
( 153203 ) 2024/03/26 14:55:47 0 00 (※画像はイメージです/PIXTA)
米ドル/円は、2022年10月と2023年11月に記録した「151.9円」に迫るなど、円安に振れています。構造的な円安ともいわれるこの相場ですが、マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏は、この円安相場に「終止符が打たれる」可能性を指摘します。足元の円安相場が反転するのはいったいどのようなケースか、詳しくみていきましょう。
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〈ポイント〉
・先週の米ドル/円は日銀会合後から一段高となり、一気にこの間の高値、151.9円更新目前に迫りました。主因は、大幅な金利差ドル優位(円劣位)を受けた、投機的な円売りの拡大でしょう。
・この投機的な円売りが続くかどうかが、今週の最大の焦点。今週は日本企業の年度末となることに加えて、29日(金)からはグッドフライデーで欧米の多くの市場が3連休となるため、151.9円を超える円安とならなかった場合、反対に、円安ポジションの解消により、円高方向に振れる可能性があります。以上から米ドル/円は148.5~152.5円で予想。
先週の米ドル/円は、火曜日の日銀金融政策決定会合後に一段と上昇し、年初来の円安(150.8円)を更新すると、一気に2023年11月と2022年10月に記録した「151.9円」に接近する展開となりました(図表1参照)。
日銀が金融緩和見直しに動いたことに対して大幅な円安が進むことになった理由として、「引き続き緩和姿勢に変わりないから」といった指摘も聞かれました。ただ、日米の金融政策を反映する2年債利回り差の米ドル優位・円劣位は、この日銀の決定以降大きく縮小に向かい、米ドル高・円安とはむしろ逆行するものでした(図表2参照)。
2年債利回り差より米ドル/円との相関性の高い日米10年債利回り差も、日銀会合後は米ドル優位・円劣位が縮小に向かい、さらに水曜日のFOMC(米連邦公開市場委員会)が「予想よりハト派の結果だった」との評価から米金利低下となったことで、その動きは一段と広がりました(図表3参照)。
以上のように見ると、先週の米ドル高・円安の動きを、今回の日米金融政策の結果で説明することには無理がありそうです。では、日米の金融政策決定会合を横目に見ながら、大きく米ドル高・円安となったのはなぜか。それは、今回の金融政策の結果をもってしても、日米金利差は記録的な「米ドル優位・円劣位」であり、この構図が変わらなかったことが影響していると考えられます。
今回の金融政策決定会合が開かれる前の段階で、日米の政策金利差米ドル優位・円劣位は5%以上にも達していました。これは、日銀が政策金利の誘導目標をマイナス0.1%からゼロに戻しても、当然ながら大きくは変わりません。
ちなみに、最近のように、日米の政策金利差が5%程度開いていた局面は、2006~2007年にもありました。当時は、CFTC(米商品先物取引委員会)統計の投機筋の円売り越しが17~18万枚まで拡大していました(図表4参照)。
以上のことが示しているのは、日米の政策金利差が5%程度と大幅に拡大しているなかでは、米ドル買い・円売りが拡大しやすいということでしょう。そう考えると、今回、日米の金融政策決定会合を横目に米ドル買い・円売りが再燃したのは、大幅な日米金利差に著変のないことを確認したことに起因しており、その意味では今回の日銀、FRB(米連邦準備制度理事会)の決定とは直接関係はなかったといえそうです。
では、日米政策金利差が、最近と同じように「大幅な米ドル優位・円劣位」となっていた、2007年のケースを参考に考えてみましょう。
2007年のCFTC統計の投機筋の円売り越し(米ドル買い越し)の主なピークは、2月と6月の2回ありました(図表5参照)。
2回とも、円売り越しは15万枚を大きく上回っていました。この統計で、円売り越しが15万枚以上となったのは、確認できる限りではこの2007年だけ。以上を踏まえると、この2回の円売り越しピークアウトは、「行き過ぎ」懸念が強まったことが一因だったと考えられます。
また、この円売り越しの2回のピークは、米ドル/円のサイクル・トップ(循環的高値)ともおおむね一致していました。これは、米ドル高から米ドル安に転換したことにより、米ドル買い・円売りから米ドル売り・円買いに転換したこと、また、その逆の因果関係の両面があったと考えられます(図表6参照)。
またこの2回のピークアウトは、米金利のピークアウトのタイミングともある程度重なっていました(図表7参照)。
以上からすると、米ドル買い・円売りの「行き過ぎ」懸念が強くなってきたところで、「米金利上昇=米ドル高」に一巡感が出てきたため、ポジションの手仕舞いに動いたことが、大幅な金利差のなかで米ドル買い・円売りが一段落し、円高へと転換した背景だったと考えられます。
このように考えると、今回の場合も米ドル買い・円売りの「行き過ぎ」懸念、米金利の動向などを受けた米ドル高の一巡感などが、投機的な米ドル買い・円売りに“終止符を打つ”目安として、注目されることになりそうです。
米ドル/円は、151.9円の米ドル高値更新目前での推移が続いています。151.9円を上抜ける円安となれば、米ドル高・円安に弾みがつくでしょう。反対に、151.9円を上回る円安とならなければ、これまでの「米ドル買い・円売り」に大きく傾斜したポジションの調整が広がり、為替は円高方向に動くと考えます。加えて、日本企業の年度末でもあることから、円安が加速した場合であっても、輸入企業への悪影響への懸念から、通貨当局による「円安阻止介入」が実施される可能性があるでしょう。
以上のことから、今週の米ドル/円は円高方向を想定し、148.5~152.5円とします。
吉田 恒
マネックス証券
チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長
※本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は筆者の個人的な見解を示したものであり、筆者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、筆者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。
吉田 恒
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( 153202 ) 2024/03/26 14:55:47 1 00 (まとめ) - 複数の意見がある中で、円安の背景には主に日米金利差の要因があるとする説が一般的だが、それが必ずしも正しいとは限らない。 - 市場参加者は日銀や政府の方針に適応するだけでなく、独自の判断で動いているという指摘もある。 - 投機的な行動や市場の不透明さに対する批判や憂慮の声も見受けられる。 - 日銀や政府の方針、経済政策に対する不信感や批判が見られる中、円安の進行に対する懸念や希望の声もある。 - 金利政策や市場環境の変化によって円相場が変動する中、今後の展望や政策への期待、懸念がさまざまに表明されている。 | ( 153204 ) 2024/03/26 14:55:47 0 00 ・この記者が「投機的な円売り」と判断した理由は何かと思いましたが、要するにマイナス金利を解除して日米の金利差が縮小したのにで円安が止まらないので「投機的」と判断しているようです。 そもそも、日米金利差で円安になるのは円を持つよりドルを持っている方が金利が高い、つまり、儲かるからです。 金利差は、たとえば金利の低い円を借りてドルに両替して投資に利用するとか、いわゆる円キャリートレードに利用されたりもします。 いずれにしろ金利差目当のトレードは投機の性質が強いわけで、日米金利差が縮まったのに円安が続くのはむしろ投機的ではなく、ファンダメンタルズに沿った動きでではないのでしょうか?
・財務省は自分の立場が悪くなると、誰かが意図的に悪意のある行動で「投機的円売り」をしていると批判します。自分は正義の側にいるとでも主張したいのでしょうか。
「投機的円売り」はあり得ません。現状は円を売れば利益を出せるとう判断から、円を売るのであって、極め真っ当で根拠のある投資です。「投機的円売り」と言いたい財務省は、自分の政策が間違っていることに気づくべきだと思います。財務相の政策が変われば、彼らは円買いに回って利益を出そうとするでしょう。
・月日がたつごとに円安は解消されて行くと思う。今回マイナス金利解除したが思ったほど市場の混乱はなくむしろ円安が進んだ。これで日銀は更なる利上げの理由を手に入れた。日米金利差は確実に縮小されたが円安に向かった。今後アメリカは利下げが議論されて今年中には必ずある公算。日がたつごとに日米金利差は縮小されて行く。むしろコメで円安続くって言ってる人達の根拠が知りたい。マイナス金利解除したことで確実に日銀は利上げに目を向けている。 夏ごろまでには140円代位になって食料品やエネルギーの価格が安くなって欲しい。 余談だがこんだけ円安に振れたのにどうして企業は生産拠点日本に戻してくれないんだろう。こぞって日本に生産拠点戻してくれたら円安の恩恵もっと享受出来たんじゃないだろうか。
・投機的と言っているのは財務省だけかと思ったら民間でもいるんだぁ(笑)
円安は日本の財政状況から判断して今後とも円高には成らないと皆が考えた結果であり投機ではなくてドルへの投資を増やしたと言う結果だと思います。 短期金利が0.02%の円から年利5%を越えるドルに資産をシフトするのは普通の考えで投機では無いと思う。 故に財務省が投機的にドル売りの介入を何度かしても円安は是正していません。 円金利を上げれば当然円高に振れるんだけど日銀も財務省も及び腰だよね、、、
・結局はアメリカ次第の市場になってるんだよね。 少なくともマイナス金利解除はゲームチェンジャーではなかった。 だからまた円安に戻ったってだけの話。
アメリカの利下げがどのタイミングで来るか、だけど今のところは堅調なので暫くは無さそうな気配はある。 だが何が起こるか分からないのも事実。
・植田はこれまで何の手も打たず低金利金融政策や多量の国債発行と日銀の保有を放置してきた。今回たかがマイナス金利を解除しただけで鬼の首を取った発言をする。円安は投機的な円売りなどでなく市場は日銀や財務省の手の内を知っての動き。要は侮られているに過ぎない。円安には為替介入もするしあらゆる手段を排除せず適切な行動を取る等の戯言では円安是正は無理。
・記事は日米金利差が円安の主要因とほぼ断定しているが、本当にそうなのかな? もしそうなら先日のマイナス金利解除で、もう少しインパクトがあっていい気がするけど。しかし思惑とは逆に円安が進行。最近では財務官が「スタンバイ」などと不気味な発言。
仮にこの円安が投機的だったとしても、そもそもその隙を与えたのは政府なり日銀ではないか。確かに投機の結果、国民生活に影響するのは理不尽にも思える。しかし、そもそもこれが投機ではなくファンダメンタルズやマネタリーがベースなら、誤ったシグナルを発していることになる。市場を無理やり歪めていることにもなる。
そのうち米国では利下げしていくだろう。 日米金利差は縮んでいくことになる。 その時、本記事の前提からすれば円高方向に振れていくはず。 しかし、その振れ幅が限定的で、さらにすぐまた円安方向に動いた時、皆はこの円安をどう解釈するんだろうな。 今回と同じかもな。
・3月19日の日銀の政策決定会合の 前は147円の円高、 後は151円の円安。
つまり一番の原因は、 日銀の事前の情報お漏らしにより 新聞各紙が事前にマイナス金利解除を知らせたため、 銀行や投資家が噂で円を買って、事実で円を売ったためである。 (Buy the rumor, sell the fact)
しかし今後は円高になっていくと思います。
・通貨安=金利差=インフレ率の差=通貨供給量の差。 メディアは金利政策ばかりやり玉に挙げるが、その背景にあるのは間違いなく世界最低水準の政府支出の伸び悩みによるデフレであり、病巣の緊縮財政政策側をどうにかしなければこの問題は永遠に解決しない。
通貨競争のために低インフレの状態で金利だけ挙げても不況になって再度金融緩和をせざるを得なくなるから何も意味がない。
・12月、1月、3月の日銀の内容からすると、強気に出ても日銀は何もできない。と判断されたからじゃないかな。 海外投資家の方が何倍も市場に敏感なんで、椅子に座って怠けている日銀とは全く感覚が違うでしょうから。
・12月、1月、3月の日銀の内容からすると、強気に出ても日銀は何もできない。と判断されたからじゃないかな。 海外投資家の方が何倍も市場に敏感なんで、椅子に座って怠けている日銀とは全く感覚が違うでしょうから。
・150円くらいにずっとしたいんだよ。円高になると株や国債安になって日銀や政府の財務が悪くなるしこれ以上の円安は物価高を招き国民目線が怖いということじゃないかな。。
・為替介入して一時的に円高にふれたとしてもこの圧倒的な金利差を埋めることは出来ないから絶好の押し目買いのポイントになるだけだと思うけど。
・日本の没落をきっちり反映した円の下落だと思っていたけど 投機なのか・・・ だとしても資産は日本の円や株以外に移しておきたい といっても そもそも資産がないけども
・おはようマーケットメモ3/26
海外市場データ 25日米株
ダウ続落 前週の高値警戒感から利益確定ポジ調整売り 大型ハイテク株はEU規制から売り 尤も、FRB年央利下げ始め成長続く楽観でダウ平均の下げは限定的だった
ナスダック下落 AI関連一角はしっかり
アトランタ連銀ボスティック総裁は今年の利下げは1回と慎重な見方
債権反落ポジ調整優勢下値限定的で堅調
NY原油先物相場反発 ロシア原油供給不透明感 ウクライナによる精油生成の攻撃により7%〜10%低下
上海総合指数 米中対立や中国当局による規制強化が重石
・NISAでS&P500やオルカンなど海外へ日本人のお金が海外に行く投資を対象外にすれば円安は少し解消出来ますよ。
・>><投機的な円売り>に終止符は打てるのか
元々為替市場って投機的な取引が多いと聞くし ネタや材料のあるところが注目されるのは仕方ないでしょ。 心配するなら、投機以外のお金も日本円から逃げてるんじゃないか? ってとこでしょ。
・他の通貨の方が金利高い上に不安要素も無ければ、わざわざ円を選ばなくて良いよねってだけなんだけど
・マイナス金利政策は終結するものの、低金利政策は継続しますと断言。こんな戯けた発言をするからでしょ。
・何なんだよ マイナス金利解除したら逆に円安加速とか どうなっているんだよ
・国民の過半数が現在の1ドル150円前後の継続を望んでいるのでしょう。
・そもそもマイナスがゼロになっただけで買われると思う方がおかしいんですよ
・輸入関連企業は軒並み悪い決算。 賃上げなど夢のまた夢。 実質経済に冷や水を浴びせられて、日銀と財務省はジ・エンド。(笑)
・別にアナリストじゃなくてもわかる読みだわ。 結局無難に148〜152って… どっちに振れてもハズレじゃ無いしな笑
・全然投機的もなんでもない。今の金利差なら当然。
・今年中にはアメリカが金利を下げるだろうから、それで終止ですね。
・逆だよ。インサイダーで円買いして目論見が外れ円安になったから損切りしてるマヌケ。
・ここで追加利上げの出番ですよ。これってもう台本みたいなもんでしょ。
・日銀情報を漏らしすぎ
・通過防衛的な金利設定を意識するほどの状態になっていること自体が日本の国力低下をしましている。 高金利で通貨高を抑制し、需要を抑える政策に転換すると経済は崩壊するのではないか。 国内産業の競争力を長期目線で回復させるしかないし、今の国力であればまだ間に合うと思う。 このためには、早期に老害経営者の排除、ゾンビ企業の市場撤退、生産性の向上を促す政策を打つべき。 民間のポテンシャルを解放する時。 あらゆる市場の規制緩和、株主資本主義の強化、雇用規制の緩和。
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