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大谷翔平選手は、記者会見で元通訳の違法賭博疑惑に関して完全に否定しましたが、質問は受け付けず、疑問が残りました。

大谷選手の口座からブックメーカーに送金された疑いがあり、捜査が進んでいます。

大谷選手は今季への思いを述べた後、キャッチボールをして気持ちを切り替えていました。

(要約)

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オープン戦前にキャッチボールをする大谷翔平選手=USAトゥデー 

 

 【ロサンゼルス=帯津智昭、後藤香代】ドジャースタジアム内の記者会見場で25日、約12分間にわたって1人で声明を発表した大谷翔平選手(29)。元通訳の違法賭博疑惑に関して、自身の賭博や送金への関与を完全に否定する一方、質問は受け付けず、疑問点も残った。 

 

【写真】半年前の水原一平氏、今より顔がふっくらしていた? 

 

 米スポーツ専門局ESPNによると、水原一平氏は19日に取材を受けた際に「大谷選手に昨年、賭博による借金の肩代わりを頼んだ」などと詳細を語った一方、翌20日にはこれらの発言を撤回した。 

 

 大谷選手はこの日、水原氏が19日に語った内容を否定する発言を続けた。借金の肩代わりについては、「彼が借金をしていることも、(水原氏が謝罪した開幕戦後の)ミーティングの時は知らなかった。僕は彼の借金返済にも同意していないし、ブックメーカー(賭け業者)に対して彼に送金してくれと頼んだことも、許可したこともない」と強調した。 

 

 疑問が残るのは、大谷選手の口座からの送金だ。ESPNは、水原氏が賭博で作った借金を返すため、大谷選手の銀行口座からブックメーカーの男性側に少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が送金されたと伝えている。米紙ワシントン・ポストによると、違法賭博容疑を巡るブックメーカーに対する捜査の過程で、大谷選手の銀行口座からの送金記録が見つかった。 

 

 水原氏はESPNに「昨年、大谷選手のパソコンを使って2人で口座にログインし、50万ドルの取引を8~9回行った」と説明したが、大谷選手は「彼はその時(20日の開幕戦後にホテルに戻って2人で話した際)、僕の口座に勝手にアクセスして、ブックメーカーに送金していたということを僕に伝えた」と明かした。ただ、大谷選手の同意なく、水原氏が大谷選手の口座から送金できた理由は語らなかった。 

 

 大谷選手の隣には、水原氏の代わりに当面の通訳を務めることになったウィル・アイアトン氏が座り、大谷選手の言葉を丁寧に英訳した。大谷選手は「もうシーズンも本格的にスタートするので、ここからは弁護士の方々にお任せする。僕自身も警察当局に全面的に協力したい。気持ちを切り替えるのは難しいですけど、シーズンに向けて、またスタートしたい」と移籍1年目となる今季への思いを述べた。 

 

 

 質問は受け付けず、声明を発表するだけとの事前の説明があったため、大谷選手は語り終えるとすぐに会場を後にした。その後はグラウンドに出て約10メートルの距離のキャッチボールを始め、休憩を挟んで15分ほど、軽めに約50球を投げた。昨年9月に右肘を手術しており、来季になる見通しの投手復帰に向け、気持ちを切り替えていたようだった。 

 

 この日のエンゼルスとのオープン戦には2番指名打者で先発出場。本拠地の熱烈なファンからは、打席に入る度にひときわ大きい歓声と拍手が送られていた。 

 

 

 
 

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