( 153756 )  2024/03/28 00:43:39  
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政府は国産旅客機の開発を支援する新たな航空機産業戦略をまとめた。

昨年、三菱重工業が国産初のジェット旅客機スペースジェット(SJ)の開発を断念したため、再び開発に取り組むことになる。

政府は開発リスクが高まっているため支援を強化し、技術力を維持していく方針。

国産旅客機の開発が大規模プロジェクトであったが、開発が長期化し、撤退に追い込まれた経緯がある。

政府は民間企業1社での航空機開発が困難であると指摘し、官民連携での支援や事業を進める体制の構築が必要だと強調している。

(要約)

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離陸するスペースジェットの試験機=2020年3月、愛知県豊山町 

 

 政府は27日、国産旅客機の開発を目指す新たな航空機産業戦略をまとめた。三菱重工業が昨年、国産初のジェット旅客機スペースジェット(SJ、旧MRJ)の開発を断念したが、日本は官民連携で再び開発に挑むことになる。事業コストの増加で開発リスクが高まる中、政府が支援を強めることで技術力を維持していく方針だ。 

 

 国産旅客機の開発は、三菱重工が2008年に事業化を決定。経済産業省が500億円を支援する巨大プロジェクトだったが、開発が長期化したことから昨年、撤退に追い込まれた。 

 

 戦略は、SJが中止に至った要因として、安全認証の理解不足や海外サプライヤー対応の経験不足などを挙げ、「民間企業1社で航空機開発を担うのはますます困難となっている」と指摘。政府がより前に出る形での支援や官民で事業を進める体制作りが必要だと訴えた。 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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