( 154331 )  2024/03/29 23:35:58  
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小林製薬のサプリメントに意図せずに含まれたプベルル酸による健康被害が相次いでおり、厚生労働省はこれを調査している。

プベルル酸は抗生物質効果があり、非常に高い毒性を持つが、腎臓への影響は現時点では不明。

小林製薬は特定のロットにのみプベルル酸が含まれていたことを確認しており、今後、毒性について調査が進められる予定。

(要約)

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小林製薬の紅麴原料=同社提供 

 

 小林製薬(大阪市)がつくる機能性表示食品の摂取者に健康被害が相次いでいる問題で、厚生労働省は29日、小林製薬のサプリメントに「プベルル酸」という物質が意図せずに含まれていたことを明らかにした。今後、小林製薬と厚労省はこの物質の毒性などを調べる。 

 

【写真】ある女性が10日ほど飲んでいた小林製薬のサプリ。目安の量を飲み始めて数日後… 

 

 厚労省によると、プベルル酸は青カビからつくられる天然の化合物で、どういう理由で混入したのかはまだ不明という。抗生物質としての特性があり、抗マラリア効果があるほど「毒性は非常に高い」というが、腎臓への影響は現時点ではわかっていない。 

 

 小林製薬は特定のロットにだけ、この物質が入っていたことを確認した。小林製薬はこれまで「未知の成分」という表現をしてきた。 

 

 ただ、プベルル酸が健康被害の原因なのかはわからないため、小林製薬と国は今後、動物実験などで毒性を評価していくという。(後藤一也) 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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