( 154336 )  2024/03/29 23:41:08  
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JR東海は、2027年のリニア中央新幹線の開業を断念する方針を明らかにした。

静岡県でのトンネル工事が進まないためで、静岡工区の工事には10年かかり、開業は34年以降になる見通し。

JR東海の丹羽社長は、「静岡工区の掘削トンネル工事に着手の見込みがたたない」と述べた。

(要約)

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リニア新幹線の実験車両 

 

 静岡県が着工を認めていないリニア中央新幹線について、JR東海は29日、目指してきた2027年の開業を断念する方針を明らかにした。静岡県でのトンネル工事に着手できる見込みが立たないためで、静岡工区の工事は10年かかるとしており、計算上は34年以降の開業になる見通しだ。 

 

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 この日の国の有識者会議で、JR東海の丹羽俊介社長は「残念ながら、2027年の名古屋までの開業は実現できる状況にはなく、新たな開業時期についても、静岡工区の掘削トンネル工事にいまだ着手の見込みがたたないことから、見通すことができません」と発言した。 

 

 リニアの静岡工区をめぐっては、17年11月に工事契約を締結していたが、静岡県が着工を認めない状況が続いている。また、着手から開業まで10年を要すると考えてきたといい、沢田尚夫常務も「仮に24年4月から工事に着手できたとしても、スタートは6年4カ月遅れるということになる」と発言。さらに、一般論として「トンネルの掘削期間が計画より短くなる可能性はある」とした一方で、工期が短くできる要素も見つかっておらず、「工期が延びる可能性は十分にあるという風に考えている」とも述べた。(角詠之) 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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