( 157171 )  2024/04/07 14:40:30  
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日銀がマイナス金利政策の解除を決定し、それに伴い預金金利が上昇する見込みがある。

この状況下で、新NISAに投資する必要性について議論されている。

新NISAは非課税でお得に投資できる制度であり、預金金利が上がっても投資のメリットは残るとされる。

預金と新NISAでの投資を比較したシミュレーションでは、投資の方が効率的であり、一定期間積み立てを続けると資産評価額に大きな差が出ることが示された。

(要約)

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写真:LIMO [リーモ] 

 

3月19日に日銀はマイナス金利政策の解除を決めました。 

 

これにより、住宅ローンや銀行預金などのさまざまな金利が上がることとなります。 

 

【シミュレーション比較】メガバンクが預金金利を引上げ!だったら新NISAは不要?「積立預金vs積立投資」お金の増え方はどれくらい違う? 

 

では、マイナス金利解除による預金金利のアップを受けて「新NISA」での投資は必要なくなるのでしょうか。 

 

本記事では、預金金利アップ後の「銀行預金」と「新NISAでの投資」を比較します。それぞれで運用した場合の資産額の推移をシミュレーションするので参考にしてみてください。 

 

※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。 

 

日銀のマイナス金利解除を受けて、各銀行は預金金利の引き上げを実施しました。 

 

大手銀行である三井住友銀行や三菱UFJ銀行は、円普通預金金利を年率0.001%から年率0.02%に引き上げています。 

 

従来の金利からすると、約20倍に金利が上がったことになります。 

 

今までは100万円預けても年間10円(税引前)しか増えなかったのが、今後は年間200円(税引前)増える計算です。 

 

預金金利アップが注目される一方で、2024年1月に開始した「新NISA」での投資を検討している人や最近始めた人も多いかもしれません。 

 

新NISAとは、非課税でお得に投資ができる制度です。 

 

通常、投資で得た利益と配当金には約20%の税金がかかりますが、新NISAで投資をすればこの税金がかかりません。 

 

そのため、効率よく資産形成が可能です。 

 

また、年間360万円まで投資ができ、最大1800万円分の商品を非課税で保有できます。 

 

一昔前であれば、預金金利が高く、リスクを背負って投資をしなくても元本保証の預金商品だけで資産を増やすことができました。 

 

しかし、長らく超低金利時代が続き、世の中は「貯蓄から投資へ」とシフトしつつあります。 

 

そんな中、この度のマイナス金利解除により預金金利が引き上げられました。 

 

今後も金利アップが期待される中、リスクを伴う投資をする必要はあるのでしょうか?  

 

その疑問を解決すべく、次章では預金と投資で資産の増え方がどれくらい異なるのかシミュレーションしていきます。 

 

 

新NISAがお得に資産形成ができる制度であることを確認しましたが、銀行の金利が上がったことをうけてわざわざ新NISAで投資をする必要はあるのでしょうか。 

 

銀行の預金だけで充分と考える人もいるかもしれません。 

 

では、銀行の預金を続けた場合と新NISAで積立投資を続けた場合の資産評価額の推移をシミュレーションしてみましょう。 

 

なお、積立金額は月3万円、預金の金利は年率0.02%、投資の金利は年率3%を前提とします。 

 

シミュレーションの結果は以下のとおりです。 

 

●月3万円の積立預金と積立投資をした場合の資産評価額 

【経過年数】積立預金・積立投資 

 

 ・【5年】180万1000円・193万9000円 

 ・【10年】360万4000円・419万2000円 

 ・【15年】540万8000円・680万9000円 

 ・【20年】721万4000円・984万9000円 

 ・【30年】1083万2000円・1748万2000円 

*税金は考慮しない 

 

30年間積立を続ければ、預金と投資をした場合の資産評価額の差は665万円です。 

 

やはり、資産を増やすためには預金よりも投資の方が効率的であることがわかります。 

 

もちろん投資は運用利回りが事前にわかりませんが、過去の統計からすると年率3%での運用は決して難しい数字ではないでしょう。 

 

本記事では、銀行預金と新NISAでの投資による資産評価額の推移をシミュレーションしました。 

 

資産を増やすためには投資がおすすめですが、投資には当然リスクが伴います。 

 

そのため、年齢や経済状況を考慮して、預金と投資のバランスを考えた資産形成を始めてみてください。 

 

 ・株式会社三井住友銀行「各種預金金利の変更について」 

 ・金融庁「NISAで資産形成!!」 

 ・金融庁「資産運用シミュレーション」 

 

苛原 寛 

 

 

 
 

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