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産地にいったい何が?「チョコレート危機」の実態、カカオ豆価格は1年で3倍、現地からも不安の声

東洋経済オンライン 4/7(日) 9:41 配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/1fc82a56de6ecd289500db72d9173c613ea1d9c6

 

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今世界中の企業がカカオ豆をめぐる争奪戦が繰り広げられている。

カカオ豆の価格が高騰し、これによりチョコレートメーカーなどの企業にも影響が出ている。

主な理由は、西アフリカの主要生産国であるコートジボワールとガーナで、天候不順による収穫量の減少や気候変動による病害虫の被害が起きていることが挙げられる。

また、ガーナでの財政状況の悪化も影響しており、カカオの管理や生産に支障が出ている。

消費者のチョコレートにも値上げの影響が出始めており、企業は新しい価格設定や商品の設計を見直している。

このカカオ豆の高騰は消費者にとっては悩ましいが、生産者には収入増加のメリットがあり、産地の問題にも焦点を当てるきっかけとなるかもしれない。

(要約)

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(写真:フォトミー/PIXTA) 

 

 世界中の企業がカカオ豆をめぐって争奪戦――。チョコレートの原料、カカオ豆の価格が高騰していることは、チョコレートメーカーなど多くの企業にショックを与えている。カカオ豆はこの1年で価格が3倍にも跳ね上がっているが、これが続くと何が起きるのだろうか。 

 

【グラフ】カカオ豆の先物価格は1年でなんと3倍に 

 

■主要産地での天候不順などで不作に 

 

 カカオ豆の先物価格は3月末にニューヨーク市場で1トンあたり1万ドルを突破、過去最高値を更新した。ロンドン市場でも同じく、価格が急騰している。 

 

 なぜここまで、カカオ豆の価格が上がってしまったのか。主な理由は、カカオの不作にある。 

 

 世界の主要なカカオ生産国、西アフリカのコートジボワールとガーナでは、天候不順によってカカオの収穫量は前年比3~4割減少。ガーナでは干ばつでカカオの木が枯れ、大雨による洪水で農地がダメージを受けた。気候変動によって、新たな病害虫の被害が現れ、カカオの病気も増えている。 

 

 もう1つ、生産国の財政状況の悪化も一因とされる。2022年12月に、ガーナは事実上のデフォルト(債務不履行)に陥った。ガーナでカカオを管理する政府の機関「ココボード」の活動が融資や運営資金不足によって一部滞った、という情報もある。国からの農家へのサポートがなければ、必要な肥料が届かない、カカオの病気をなおせない、といった問題が起きる。 

 

 「世界中が驚いている状況です。カカオ豆の価格も問題ですが、そもそも量が減っているので、世界中の企業が争奪戦みたいになっています」と話すのは、カカオ商社・立花商店の生田渉さんだ。 

 

 生田さんは、カカオを各国から買い付ける仕事をしている。世界からカカオが減っても、チョコレートメーカー各社は、消費者のニーズを満たすため、なんとしてもカカオを確保しなくてはならない。 

 

■おなじみのチョコレートも相次ぎ値上げ 

 

 日本でおなじみのチョコレートも、値上がりしている。森永製菓は4月1日の出荷分からチョコボールを6.5%値上げ。ネスレも3月1日出荷分から「キットカット」の主力製品を約15~17%値上げした。 

 

 

 明治は「明治ミルクチョコレート」「アポロ」などを、6月1日出荷分から出荷価格を約3~33%値上げ、「きのこの山とたけのこの里袋」は、6月25発売分から内容量が12袋入りから8袋入りになる。 

 

 企業によっては、過去に購入したカカオ豆の在庫を使い、しばらくは価格を維持できる。しかし在庫がなくなり次第、新しいカカオ豆を調達するため、商品価格を上げざるを得ない。資材や物流コストの上昇に加えて、円安の影響もある。さらなるチョコレートの値上げが予想される。 

 

 しかし、そうなると、私たち消費者は心配になってしまう。もはやいつものチョコは、いつものように買えないチョコになってしまうのだろうか?  

 

 明治 グローバルカカオ事業本部の宇都宮洋之さんに尋ねると、「カカオ豆の価格が不安定なので、商品価格はまだはっきりしません。カカオ豆の需要と供給バランスが崩れ、供給が足りない状況なので、カカオ豆を大事に活用する必要が出て来ています」と回答。 

 

 その上で「高カカオチョコレートはカカオ豆を使う量が多く、影響は大きくなりそうです。ただし、今この状況に対応するため、世界中でキャラメルやナッツ、フルーツ、クッキーなどを活用し、商品の設計を見直す動きが出ています。おいしさと満足感をどう提供できるか、メーカーの力が試されることになりそうです」と話す。 

 

■ガーナでは後継者不足の問題も 

 

 ところで、チョコレートの主原料、カカオをよく知る人は、どれくらいいるだろう。カカオは、バナナと同じようなトロピカルフルーツだ。野菜と同じ農作物なので、もちろん天候に左右される。 

 

 筆者は昨年末、取材でガーナの農家を訪れ、農家の人々の話を聞いた。「土地が痩せたのか、気候変動のせいかわからない。カカオがあまり実をつけなくなってしまった」「干ばつでカカオが枯れてしまったんです」。そういって肩を落とす農家の人々の表情が、忘れられない。収入が不安定なので「カカオ農家を子どもには継がせたくない」いう声も多かった。後継者が不足しつつある。 

 

 

 フランスの製菓用高級チョコレートブランド、ヴァローナ社も2024年春から商品を値上げする。「チョコレート全体の値段はやはり高くなると思います。ただ市場に出ている今までのチョコレートやカカオ豆の価格が低すぎたのではないでしょうか」と話すのは、ヴァローナ ジャポンのアントナ・ナジブ社長だ。 

 

 「この危機を通じて、チョコレートの世界をより良くより持続可能なものにするために、チョコレート業界全体がそれぞれの立場で、果たすべき義務や役割を考える機会になるのでは」 

 

 すでに、世界中の多くのチョコレート関連企業が、産地や生産者に対して、市場価格以上の上乗せ料金を支払っている。それでもなお、生産者が十分に食べて行けない産地がある。カカオ農家の仕事は、栽培、収穫、発酵、乾燥とプロセスが多く、重労働をともなう。 

 

 「洪水などで農園がダメになって、もう一度木を植えるとしても、カカオは実をつけるまでに5年、土地の整備も入れて6年はかかります」(生田さん) 

 

■カカオ豆高騰は「産地の問題」に目を向けるきっかけに 

 

 カカオ豆の高価格が続けば、消費者の私たちは悩ましい。しかし一方で、生産者にはメリットがある。収入が増えれば、貧困から抜け出せる。労働に見合う収入になれば、後継者も増えるだろう。 

 

 「今回のカカオ豆の高騰は、日本の消費者が最終製品であるチョコレートだけではなく、産地が抱える問題などにも目を向ける1つのきっかけになるかもしれないと捉えています」(ネスレ日本 平松拓也さん) 

 

 チョコの値上がりにつながる歴史的なカカオの価格高騰は、世界中の人がチョコレートを、新たな視点で見つめ直すきっかけになるかもしれない。 

 

市川 歩美 :チョコレートジャーナリスト/ジャーナリスト 

 

 

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(まとめ) 

カカオ豆価格の上昇に関する意見は様々で、 

- 高い価格は生産者にメリットがあり、将来的には生産量が増える可能性もあるとの楽観的な見方 

- 高価になることでチョコレートが高級品に戻り、需要や供給に変化が生じる可能性を指摘する意見 

- 農家の貧困問題や環境問題について懸念を表明する意見 

- 日本でのカカオ生産に期待する声などがある。

価格の変動が消費者や産地に及ぼす影響についても様々な意見があり、価格が上昇しても減らす選択肢もあるとの指摘や、価格上昇による消費の変化も考慮されている。

また、生産農家への適正な対価を受け取れることを願う声もある。

( 157179 )  2024/04/07 14:43:22  
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・少々極論ですが、カカオ豆の価格が3倍になるのはある意味長い目で見れば良い事だと思います。 

 

3倍とはいかなくても2倍程度で価格が落ち着けば、今年は不作だった農家も将来生産量が戻れば今迄の2倍の収益が得られるでしょう。時間はかかりますが新たにカカオ豆を生産する地域も増えるでしょう。 

 

チョコレートは嗜好品ですから、数割価格が上がって生活に困る人が出てくるわけではないし、他のスイーツに比べれば安過ぎるとも感じます。 

 

経済学的にはインフレによる経済拡大、と言った感じでしょうか。 

 

 

・戦後は高級品だったチョコレート(カカオ)がまたそれに戻るって感じかな。 

 

日本はなんだかんだまだまだデフレで賃金も低い。先進国と差が開き、途上国とは差が縮まってきているから奪い合いとなれば高騰するカカオをこれまでのように手軽にどこでも買えるようにはならなくなるのかも知れない。 

 

気候が不安定でウイルスや害虫の発生も世界各地で増加してる。温暖化だからカカオが出来るんじゃない?という簡単なものでもない。世界各地で温かい気候の場所なんてたくさんあるけどそこがカカオ生産してるかと言ったら大半が適してないわけだから。 

 

金のように高価になる可能性もあるから技術革新して生産できればこれまでの安価なお菓子レベルではなくて富裕層向けになることもあり得るからビジネスにはなるかもね。 

 

市販品はほとんどが香料と着色でほぼカカオ無しの製品が将来は増えそう。当面はカカオ量減らして徐々に値段が上がるんだろう。 

 

 

・チョコレートは嗜好品として需要があるならもっと高く買い取っても良かったのではないだろうか? 

農家が一生懸命作っているのに貧困から抜け出せないのは大きな問題だ 

むしろ生産国が率先して価格統制とかしても良かったと思う 

 

 

・別の記事で病気の発生 気候変動以外に、金の違法採掘による土地汚染が指摘されています。武器を持った方々が畑に勝手に入ってきて 木を抜き 土地を水銀汚染してしまうと。 

確かにそれだとちょっとやそっとでは復活できません。 

まず他人の土地を侵害してまで金の違法採掘をしようとする人たちを企業も 連携して排除しようとしないと根本改善にはならないのでは。 

 

 

・不作は別にカカオだけでは無く、他の作物も不作でしょう。 

もうチョコレートが食べられる食べられないの問題では無いと思います。 

 

原因は気候変動でしょう、気候変動の影響を受けない食糧を考えないと食べ物が足りなくなりますよ。 

 

 

・チョコレートは嗜好品に一つであり、生活に不可欠のものでは無い。 

記事では一時的要因のようだし、数年後に価格が低下するのかもしれない。 

仮に高騰しても、食べ過ぎると体に悪いし健康志向もあり消費が減るだけだろう。 

 

 

・>産地にいったい何が?「チョコレート危機」の実態、カカオ豆価格は 

1年で3倍、現地からも不安の声 

 

高いと思ったら、買わないとか、買う回数を減らすとかすれば良いだけ。 

カカオ豆の収穫に青少年を働かせているとか問題も有るし、食べないから 

死ぬと言う訳でも無い。 

 

そう言う意味では、減らすと言う選択肢が妥当では無いだろうか? 

今では贅沢品に成ってしまった訳だから。 

 

子供がチョコを欲しがるからとか言う親が居るが、子育て支援のお金は 

そういう所と、母親達のランチで消えて行くのだろう。 

ショッピングセンターやデパートのおしゃれな店には、ベビーカーで 

来ている親子連れのグループで混雑している。 

 

政治家達や子ども家庭庁のお役人達は実状を知って居るのかな? 

少ない収入から子育て支援でお金を徴収され、それは上記のように 

使われているのだ。 

 

小、中、高校まで無償化したのに更にお金を配る自民党の無能さ。 

 

 

・なんかせめて3倍の賃金が労働者に届くかというと中間業者が3倍につりあげているだけで、農家からの買取価格もほぼ変わらず労働賃金もほぼ変わらずか収穫減っているから労働賃金は少なくなってそうでその辺りが気になるわ 

 

 

・映画マイフェアレディでイライザの口にチョコレートを押し込み、住み込ますのに成功した教授。チョコレートは庶民の口に入らない食べ物に戻ってしまうのだろうか。いっそファイクカカオでチョコレートを造ったらどうだ。 

 

 

・日本で作れたらいいですね。チョコレート嫌いな人には何の問題もないけど、仕事終わりのチョコレートが日々楽しみの人もいるんです。アルコールに例えたら分かるかな。 

 

 

 

・>生産者にはメリットがある。収入が増えれば、貧困から抜け出せる 

 

そのとおりですね。 

カカオ豆はもっと値上げが必要なのでしょう。 

最終商品であるチョコレートも今の3倍に値上げした方が良い。 

 

 

・現状10000ドルあたりを右往左往してるから、いずれは戻ると思いますが、後継者や天候と環境の問題が根底にある以上はカカオもコーヒーも先物に追従していきます。 

 

 

・ちょっと気になってた記事だったので検索したら日本でカカオ作ろうとしているんだね。作付けする場所がどこかピンと来た人はすごい。 

 

 

小笠原諸島だって。確かにつくれるかもねえ。 

 

 

・そうじゃなくても食べる機会が少ないのに買おうと思ってたのが予告なしに急に値上がりしてしまった… 

縁がないのね。 

 

 

・温暖化の進む日本でも、カカオが生産出来れば良いのにね。 

 

 

・まずは生産農家が適正な対価を受け取れることを願う 

 

 

・はなからチョコレートなんて高級菓子なんかとうの昔に食えなくなっておるわい! 

 

 

・カカオを使わないホワイトチョコ食べればいいやん 

 

 

 

 
 

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