( 158545 )  2024/04/11 14:17:00  
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前澤友作さんと堀江貴文さんは、SNSを通じて投資詐欺に誘導する偽広告に対して怒りを表明し、プラットフォーム企業に対する規制強化を自民党の会合で訴えた。

日本では偽広告を通じた投資詐欺被害が増加しており、2023年の被害額は約278億円にのぼっている。

また、タイでは中国人らが関与した投資詐欺グループが摘発され、翻訳サイトを利用して日本語の添削を行っていたことが明らかになっている。

(要約)

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SNSで投資詐欺に誘導するための「偽広告」。なりすましの被害にあっている実業家の前澤友作さんと堀江貴文さんが10日、自民党の会合で対策強化を訴えました。 

 

【写真を見る】「プラットフォーム企業から日本全体がなめられている」 堀江貴文さん・前澤友作さんが自民党で偽広告への規制訴え タイでは中国人を含む投資詐欺グループ摘発も【news23】 

 

■「なめられている」堀江氏・前澤氏が偽広告に怒り自民党で訴え 

 

偽広告の掲載を続けるプラットフォーム側に対し、怒りをあらわにしたのは堀江貴文さんと前澤友作さん。 

 

堀江貴文さん 

「(偽広告を)削除しろと1年以上言っている。(メタ社は)なめた対応しかしないので。ずっとなめられてますよ」「(会合では)グローバルプラットフォームから日本全体がなめられているということで、『厳しくやっていかなければいけない』という力強い言葉をいただきました」 

 

前澤友作さん 

「メタだけは本当に怒ってます」「規制を僕らがかけることは出来ないので、ヨーロッパとかだとそういった規制をしっかりされている。その点、日本は後手後手に回っているんじゃないかなと」 

 

10日に行われた自民党の会合では、偽広告を入口にした投資詐欺の被害が拡大していることを受け、法整備の必要性などが議論されました。 

 

警察庁によると、2023年1年間の被害額は約278億円。海外から犯行に及んでいるケースが多いと分析しています。 

 

実際、news23の取材でも、偽広告やLINEのやりとりの中に不自然な日本語が使われていることがわかっています。 

 

前澤友作さんのフェイク動画では、「私ゼンザクユウサは…」と、名前が全く違うものになっていたり、経済アナリスト・馬渕磨理子さんを名乗る偽LINEには中国語で文章が送られてきたりします。 

 

スタッフが疑問に思い問いただすと、「私は先生の助手で、以前台湾に留学して、まだ『适应(適応)』していません」と、なぜか突然「助手」だと名乗り、中国語まじりのメッセージが送られてきました。 

 

■タイで中国人ら投資詐欺グループ摘発 翻訳サイトで日本語添削も 

 

投資詐欺に中国人が関与しているのでしょうか。 

 

3月、タイで詐欺グループが摘発されました。22か所のアジトに一斉に捜査員が入り、中国人52人、タイ人19人を拘束したのです。 

 

 

アジトには、パソコンが20台以上置かれた広い部屋や、マンションの一室のような場所。さらに二段ベッドが並ぶ居住スペースもあり、ここで中国人らの詐欺グループが有名人を名乗る偽LINEを使い、日本人などから金を騙し取っていたとみられます。 

 

押収されたのは、パソコン223台に、スマートフォン1001台。パソコンには、グーグルの翻訳機能を活用していた形跡もありました。 

 

喜入友浩キャスター 

「詐欺グループ内部のやりとりには、『日本翻訳群』というグループがあり、内容を見ると中国語を日本語に翻訳した文章が共有されています」「『内容が間違っているので直して』と修正を指示するメッセージに対し、『OK』と答えるやりとりも残っています」 

 

こうしてグループ内で添削をしながら、文章の精度を上げ、ターゲットを信じ込ませようとしていることがうかがえます。 

 

タイの捜査当局は今後、日本の警察と連携して実態を詳しく調べるとしています。 

 

前澤さんは、捜査とともに規制の必要性を訴えました。 

 

前澤友作さん 

「詐欺グループの検挙や捜査は警察庁や警視庁がやってくださると思うんですけど、プラットフォームの規制はおそらく政府に動いていただかないとなかなか進まないと思うので、迅速な動きを期待しております」 

 

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