( 158655 )  2024/04/11 22:11:10  
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名古屋大学病院は、80代の男性患者がCT検査で肺がんの疑いが指摘されたにもかかわらず、担当医がそれを放置し、6年後に患者が死亡したことを認めた。

肺がんは2段階進行しており、病院は適切な医療行為を行っていれば死亡を回避できた可能性があるとして、遺族に謝罪した。

(要約)

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記者会見する名古屋大病院の丸山彰一院長(左)ら=11日午後、名古屋市 

 

 名古屋大病院は11日、名古屋市の80代の男性患者が受けたCT検査で肺がんの疑いが指摘されたのに、担当医が放置し、約6年後の2022年3月に死亡したと発表した。この間、肺がんは2段階進行しており、病院側は診療行為が不適切で死期を早めた可能性があるとして、遺族に謝罪した。 

 

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 病院によると、男性が訴えた下腹部痛の原因を調べるため、16年に放射線科医が胸腹部のCT検査を実施。肺がんの疑いが判明し、放射線科医は、男性が定期受診していた泌尿器科の担当医に「3カ月後に再検査を推奨します」などと求めるリポートを作成した。 

 

 だが、担当医はリポートを熟読せず、男性に説明や再検査も行わなかった。 

 

 

 
 

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