( 160384 )  2024/04/16 15:13:04  
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日本銀行本店 

 

 15日の外国為替市場の円相場で一時、1ドル=154円台前半まで円安・ドル高が進んだ。15日夜(日本時間)に発表された3月の米国の小売り関連統計が市場予想を上回り、日米金利差の拡大が意識され、円売り・ドル買いの動きが膨らんだ。 

 

 1990年6月以来、約34年ぶりの円安水準を更新した。小売り統計で米国経済の強さが改めて確認され、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げが遠のくとの観測が市場で広がった。中東情勢の緊迫化による原油高が、米国の物価上昇(インフレ)の沈静化を妨げるとの見方もある。 

 

 米国の長期金利が高止まりする中、日本では日本銀行が当面、低金利政策を続ける方針だ。金利が高く、運用に有利なドルを買って低金利の円を売る動きが続いている。市場では、政府・日銀による円買い・ドル売りの為替介入への警戒感もあり、神経質な値動きが続くとみられる。 

 

 

 
 

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