( 160795 )  2024/04/18 00:39:24  
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読売新聞大阪本社の記事で、小林製薬の紅麹製品取引先の反応に捏造があったことが明らかになった。

記事を取材・執筆した記者と社会部主任が取材先が発言していない内容を談話として報道し、修正や削除を求めなかった。

読売新聞社は記者倫理違反として謝罪し、関係者に処分を行う方針を示した。

(要約)

( 160797 )  2024/04/18 00:39:24  
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読売新聞大阪本社=大阪市北区 

 

 小林製薬の紅麹(べにこうじ)製品取引先の反応などを扱った記事で、原稿をまとめた読売新聞大阪本社社会部主任(48)が、談話を捏造(ねつぞう)していたことが17日、分かった。 

 

【写真】小林製薬が原料として販売していた紅麹 

 

  

 記事を取材・執筆した岡山支局の記者(53)も、取材先が発言していない内容と知りながら談話の修正や削除を求めなかったという。読売新聞社は同日付夕刊で「重大な記者倫理違反であり、関係者、読者の皆様におわび致します」とし、関係者を処分する方針を明らかにした。 

 

 同社によると、捏造があったのは6日付夕刊の「紅麹使用事業者 憤り」と題した記事。小林製薬の取引先企業の社長の発言として「突然『危険性がある』と言われて驚いた」「補償について小林製薬から明確な連絡はなく、早く説明してほしい」と記載したが、実際には発言していなかった。社長の写真説明にも誤りがあった。 

 

 社会部主任は「岡山支局から届いた原稿のトーンが、(小林製薬への憤りという)自分がイメージしていたものと違った」と説明し、支局記者も「社会部が求めるトーンに合わせたいと思った」と再取材をしなかったという。  

 

 

 
 

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