( 161376 )  2024/04/19 16:09:09  
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19日の東京株式市場では日経平均株価が1300円以上下落し、3万6818円81銭で取引を終えた。

投資家のリスク回避の動きが強まっており、株式市場全体が安定しない状況。

円相場でも円高・ドル安の傾向が見られ、地政学リスクが高まっていることが影響している。

(要約)

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前日終値から1300円以上の値下がりを示す日経平均株価(19日午前、東京都中央区で)=桐山弘太撮影 

 

 19日の東京株式市場は全面安の展開となっている。日経平均株価(225種)は大幅下落し、下落幅が一時、前日終値に比べ1300円を超えた。午前の終値は1260円89銭安の3万6818円81銭だった。投資家がリスクを避ける動きが強まっている。 

 

【チャート】最近の日経平均株価の値動き 

 

 取引時間中としては、2月上旬以来、約2か月ぶりに3万7000円を割り込んだ。 

 

 取引開始直後は、前日の米株式市場でハイテク株が下落した流れを受けて、半導体株を中心に売り注文が優勢となった。その後、イラン中部で爆発音が聞こえたとの報道が伝わり、中東情勢の緊迫化が強まって、株売りを加速させた。 

 

 自動車や商社を始め、幅広い銘柄が売られている。 

 

 東京外国為替市場の円相場では円が買われた。一時、前日(午後5時)に比べて60銭程度円高・ドル安となる1ドル=153円台後半をつけた。円相場は、前日に発表された米国製造業の景況感を示す指標が堅調で、利下げ観測が再び後退し、爆発の報道が伝わるまでは、154円台半ばで推移していた。 

 

 地政学リスクが意識され、比較的安全な資産とされる円を買う動きが出たとみられる。 

 

 日経平均は、3月22日に史上最高値となる4万888円をつけた後、下落基調にある。米国の利下げ観測の後退が投資家に嫌気されていたが、中東情勢の緊迫化が投資意欲をさらに冷え込ませている。 

 

 

 
 

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