( 161516 )  2024/04/20 00:18:27  
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神戸市立医療センター中央市民病院で、がん患者への告知が1年以上も遅れた医療事故があったことが報告された。

患者は手術を受け現在は治療を受けているが、手術を受ける前の段階ではがんの進行が進んでいた可能性がある。

病院は未受診の患者を管理するシステムを見直し、今後同様の事故が起きないように対策を講じるとしている。

(要約)

( 161518 )  2024/04/20 00:18:27  
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神戸市立医療センター中央市民病院=神戸市中央区港島南町2丁目 

 

 神戸市立医療センター中央市民病院(中央区)は19日、がん患者に1年以上にわたって告知を怠る医療事故があったと発表した。 

 

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 病院によると、60代の男性患者が2022年8月に消化器内科で内視鏡検査を受け、大腸がんと診断された。 

 

 しかし診断結果を説明する受診日に患者が来院せず、担当医は告知をしなかった。 

 

 患者はその後、血液内科に定期的に通院していたが、告知はされないままだった。 

 

 23年11月になってこの患者が別の疾患で入院し、脳神経内科の担当医がカルテを見て、がんの告知をしていないことに気づいたという。 

 

 患者は大腸がんの手術を受け、現在は通院して治療を続けている。 

 

 診断された当初はステージ1だったとみられるが、手術を受けたときにはステージ3だった。病院側は患者に謝罪した。 

 

 病院では、診療予定の患者をリストで管理し、診療が終わったり、キャンセルがあったりした場合はリストから外し、未受診の患者だけを残す運用をしていた。 

 

 だが今回は未受診にもかかわらず、この患者がリストから外されていた可能性があるという。 

 

 今回のケースを受けて、病院は未受診の患者をリストから動かさないルールを改めて明文化した。医師個人の処分は検討していないという。(杉山あかり) 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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