( 162261 )  2024/04/22 14:50:56  
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高島晨伍さんは、甲南医療センターの医師として長時間労働が原因で自殺し、労災認定された。

遺族は病院側に説明を求めたが納得できず、病院を相手に損害賠償を求める裁判を起こした。

病院側は長時間労働が常態化していなかったと主張し、裁判で論争が繰り広げられている。

(要約)

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高島晨伍さん 

 

神戸市東灘区にある甲南医療センターの医師が自殺したのは、長時間労働が原因だとして遺族が病院を運営する法人と院長を訴えた裁判が22日に始まり、病院側は全面的に争う姿勢を示しました。 

 

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甲南医療センターの専攻医・高島晨伍さんはおととし5月自宅で自殺しているのが見つかり、極度の長時間労働が原因だとして労災認定されました。 

労働基準監督署が調査したところ、直前の時間外労働が月200時間以上で、 当直勤務とみられる日には、翌日の午後4時まで続けて勤務していたと認定されています。 

 

高島晨伍さん 

 

遺族は、なぜ自殺するほどの長時間労働を強いられていたのか知りたいと病院側に働きかけてきましたが、納得のいく説明はありませんでした。 

 

そして高島さんの両親はことし2月、「病院内で長時間労働が常態化しているのに改善しなかった」などとして、病院を運営する法人と院長に対し、あわせておよそ2億3400万円の損害賠償を求めて裁判を起こしていました。 

 

入庁する高島さんの母・淳子さん 

 

22日の第1回口頭弁論で病院側は、「病院内で長時間労働が常態化していることはなかったし、病院に残っているからといってずっと仕事があったわけではなく、専門医資格を取得するための研究の時間も含まれている。適切に労務管理していた」と主張し、全面的に争う姿勢を見せました。 

 

幼き日の高島さんと母・淳子さん 

 

一方、高島さんの母・淳子さんは法廷で意見陳述し、「晨伍が身を賭して投げかけた医師の労働環境の改善のために、この裁判が医師の過労死をなくすための永遠のケーススタディとなり、後進の医師らの労働環境を改善し続け、その命を救う、それが晨伍の望んだことを叶えることだと確信します」と述べました。 

 

関西テレビ 

 

 

 
 

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