( 163799 ) 2024/04/26 03:01:46 1 00 25日の東京外国為替市場では、1ドル=155円74銭となり、34年ぶりの円安水準を更新した。 |
( 163801 ) 2024/04/26 03:01:46 0 00 1ドル=155円台後半をつけた(25日午後、東京都港区の外為どっとコムで)=高橋美帆撮影
25日の東京外国為替市場の円相場は一時、1ドル=155円74銭に下落し、約34年ぶりの円安水準を更新した。日米の金利差を意識した円売り・ドル買いに歯止めがかからない一方、政府・日本銀行による為替介入への警戒感も一段と強まっている。
米国経済の堅調さを受け、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測の後退が続いている。前日のニューヨーク市場では、米長期金利が上昇したことで、運用に有利なドルを買って円を売る動きが広がり、1990年6月以来の155円台に突入した。
25日の東京市場でも円売り・ドル買いが進んだ。午後5時には前日(午後5時)と比べて73銭円安・ドル高の1ドル=155円62~64銭で大方の取引を終えた。
市場が注目するのは、25、26日に開かれる日銀の金融政策決定会合だ。現状の金融政策が維持されるとの見方が多く、円売りに拍車がかかる可能性がある。三菱UFJ銀行の井野鉄兵チーフアナリストは「160円も遠くなく、短期的には日銀の決定会合が分岐点になる」とみる。
一方、心理的節目だった155円台に突入したことで、政府・日銀が円買い・ドル売り介入に踏み切るとの見方も広がっている。鈴木財務相は25日の参院財政金融委員会で「市場にしっかり注目しており、適切な対応をしていく」と述べた。
25日の東京株式市場は、米長期金利の上昇が重しになり、日経平均株価(225種)の終値は、前日終値比831円60銭安の3万7628円48銭で、4営業日ぶりに反落した。
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