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東京電力の小早川智明社長は、柏崎刈羽原発の再稼働について、現場の判断が出てから次のステップに進むと述べ、具体的な時期は示さなかった。

7号機の燃料装荷は終了したが地元の同意は得られておらず、今夏の再稼働は絶望的となっている。

小早川社長は再稼働に関し、地元の理解が必要であると強調した。

決算会見では、2年ぶりに黒字転換したが、燃料費が下がった一時的な要因が大きく、将来は見通せないとしている。

(要約)

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東京電力柏崎刈羽原発。右から5、6、7号機=2023年6月18日、新潟県柏崎市、刈羽村、本社機から、岩下毅撮影 

 

 東京電力ホールディングスの小早川智明社長は30日、柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働について、「安全性の確認をして次に進めるという現場のジャッジが出てから、次のステップに進む」と述べ、具体的な時期は示さなかった。東電は7号機の原子炉に核燃料を入れる「燃料装荷(そうか)」を26日に終えたばかり。ただ再稼働に必要とされる地元の同意が得られる見通しはなく、東電や国が水面下でめざしてきた今夏の再稼働は絶望的な情勢だ。 

 

【写真】「県民感情を逆なでするだけだ。急ぐ必要はないのに…」 それでも作業を急ぐ東電 

 

 この日の2024年3月期決算会見で語った。燃料装荷後に東電のトップが会見を開くのは初めて。同原発の夏場までの再稼働について問われると、小早川社長は「(電力の安定供給のためには)一日も早く再稼働できることが望ましい」としたうえで、「地元の皆様の理解があることが大前提」と述べるにとどめた。 

 

 最終的なもうけを示す純損益は2678億円の黒字(前年は1236億円の赤字)で、2年ぶりの黒字に転じた。ただ燃料費が下がったという一時的な要因が大きく、先行きは見通せない。25年3月期の業績予想も柏崎刈羽原発がいつ動かせるかわからないことから、今回も「未定」とした。 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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