( 165961 ) 2024/05/02 00:51:41 1 00 岸田文雄首相は、全敗した衆院3補選の責任を感じつつも、続投を表明した。 |
( 165963 ) 2024/05/02 00:51:41 0 00 岸田文雄首相(矢島康弘撮影)
岸田文雄首相(自民党総裁)は4月30日、官邸で記者団の取材に応じ、全敗で終わった衆院3補選を受けて、「真摯(しんし)に重く受け止めている」「責任を果たしていかなければならない」と続投を表明した。内閣支持率は「危険水域」に落ち込み、次期衆院選を見据えて党内から「岸田降ろし」の政局が起きてもおかしくないが、不気味な静けさが漂っている。
【アンケート結果】岸田首相にいつまで続けてほしいか
自民党は唯一、公認候補を立てた島根1区で惨敗し、候補者擁立を見送った東京15区、長崎3区を含めて3戦全敗となった。
岸田首相は記者団に自身の責任について、「総裁としても、政権与党としても、課題に一つ一つ取り組んで結果を出す」などと強調した。
注目の衆院解散については、「まったく考えていない」と語ったが、「解散についてはウソをついてもいい」というのが政界の不文律である。
党内には、「岸田首相では選挙に勝てない。党が壊滅する」「総裁再選の目は消えた」とトップ交代を求める声もあるが、明確な造反には至っていない。ある中堅議員は「『政治とカネ』の問題と、派閥解消などで党内が消耗しきっている」と語る。
岸田首相としては、大逆風での3補選を、当初から「全敗」の前提で臨んだとみられる。今後、現体制の維持と引き締めを図る方針という。
ベテラン議員は「岸田首相は総裁再選をあきらめていない。外交成果や、6月実施の定額減税をテコに、解散・総選挙で起死回生を狙うのではないか」と警戒している。
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