( 166972 )  2024/05/05 00:10:14  
00

新型コロナ感染が法律上の位置付けが引き下げられた後、後遺症に苦しむ女性の例が紹介されました。

保育士だった30代の女性が感染後2年間寝たきり状態が続いた経験を持ち、現在もめまいや息切れなどの症状に苦しんでいます。

後遺症患者の団体は仕事を失った場合の補償制度の充実を求めています。

(要約)

( 166974 )  2024/05/05 00:10:14  
00

All Nippon NewsNetwork(ANN) 

 

新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に引き下げられてから、まもなく1年となります。感染への警戒が薄れるなか、今も後遺症に苦しむ女性を取材しました。 

 

■今も続く新型コロナ後遺症 

 

 今も日常生活を送るのがやっとです。都内に住む石川聖良さん(仮名・30代)。 

 

石川聖良さん(仮名) 

「(Q.息苦しそうですね)そうです」 

 

 彼女を悩ませているのは、新型コロナの後遺症です。 

 

石川さん(仮名) 

「すぐ疲れちゃうので座ったり…しています」 

 

 3年前、保育士として働いていた園でコロナに感染したとみられます。38℃の発熱の後、2年もの間、寝たきりの状態が続きました。 

 

「コロナ後遺症」に苦しむ石川さん(仮名) 

「30回ぶん回されて海底に沈められているぐらい気持ち悪くて、寝ていてもしんどい状態」 

 

 充実していた保育園での仕事は退職を余儀なくされました。 

 

 症状は回復傾向にあるものの、3年経った今もめまいや息切れなどの症状に苦しんでいます。現在は貯金を切り崩しながらの生活です。 

 

「コロナ後遺症」に苦しむ石川さん(仮名) 

「作業すると苦しくなるので、座って立ってを繰り返している」 

 

 「コロナ後遺症」とは、WHOの定義では発症から3カ月経っても倦怠(けんたい)感や咳、記憶障害などの症状が少なくとも2カ月以上続く状態です。 

 

 厚労省の研究班が行った調査では、感染した人のうち「“後遺症”とみられる症状がある」と答えた人は1割から2割でした。 

 

 これまで7000人以上の後遺症患者を診てきた平畑医師は…。 

 

ヒラハタクリニック 平畑光一院長 

「5類になったからといって後遺症が軽くなったことは全然ない。また後遺症の患者が減ったということもないと思う。周りの理解があるかないかで、症状が悪化するかしないかはかなり変動してしまう。最初の2カ月間がすごく大事な時期で、この時期に無理をしない。ものすごく大事になってくる」 

 

 石川さんをはじめ後遺症患者らで作る団体は、仕事を失った時の補償制度の充実などを国に求めています。 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

IMAGE