( 167309 )  2024/05/06 00:32:47  
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ファーストナース社内文書には、訪問看護の回数を週3回に増やす目標が記載されていたことが報道された。

精神科の訪問看護で、可能な限り訪問回数を増やすように看護師に指示が出され、過剰な診療報酬の請求に繋がる可能性があると報じられている。

社内資料やLINEメッセージも公開されており、専門家からは不適切との指摘がある一方で、同社は症状に基づいて訪問回数の提案を行うが、一律の指示はしないと回答している。

(要約)

( 167311 )  2024/05/06 00:32:47  
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会社全体で訪問看護の回数を2倍に増やす目標を記した「ファーストナース」の社内文書 

 

 精神科の訪問看護事業者で最大手とされる「ファーストナース」(東京)が、患者の症状や必要度に関係なく、可能な限り訪問回数を制度の上限である週3回にするよう全社的に看護師らに指示していたことが5日、分かった。共同通信の取材に約10人の現・元社員が「3回は必要ない患者も多い」などと証言、過剰な診療報酬の請求に当たる可能性がある。社内のLINE(ライン)メッセージや内部資料も入手した。 

 

【表】精神訪問看護で不正や過剰請求 主な手法 

 

 同社はここ数年で急成長し、「あやめ」という名称で東北から中国地方まで18都県で約240カ所の訪問看護ステーションを運営。利用者は主に精神障害者で、1万人前後いるとみられる。診療報酬の過剰な請求は架空請求などの不正とは異なるが、報酬は税金や保険料で賄われているため、国民負担が必要以上に増えることになる。 

 

 専門家は「事実であれば不適切だ」としている。同社は取材に対し「症状などに鑑み、利用者に訪問回数の増加を提案することはあるが、(社員に)一律に指示することはない」と答えた。 

 

 

 
 

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