( 167329 )  2024/05/06 00:53:38  
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在日ウクライナ人のナザレンコ・アンドリー氏は、立憲民主党の原口一博議員が自身をCIAエージェントとして名指ししたことに対して名誉毀損として原口氏に謝罪を求める公開状を出した。

ナザレンコ氏はCIAとの関わりを否定し、偽情報や攻撃にさらされていることを主張。

原口氏に謝罪と撤回を求めている。

(要約)

( 167331 )  2024/05/06 00:53:38  
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ナザレンコ・アンドリー氏のXから 

 

 在日ウクライナ人のナザレンコ・アンドリー氏が5日、自身のX(旧ツイッター)を更新。 

 

【写真】問題の発端となった原口一博氏 

 

 立憲民主党の原口一博衆院議員のYouTubeチャンネルの動画内でコメンテーターに「CIAエージェント」と名指しされたことに対し、名誉を甚だしく毀損(きそん)された事実無根の発言と主張して、同党に原口氏への謝罪の指示や指導を求める公開状をアップした。 

 

 ナザレンコ氏は公開状で、原口氏が1日にアップした動画内で「ドラさん」と呼ばれる人物に「ウクライナ人のCIAエージェントです」と名指しされた経緯を説明。発言者が同党議員の政策担当秘書を務めていた人物と特定し、発言に対しての原口氏の対応を「根拠を求めることも、相手を止めることもなく、『ああそうなんですね』と肯定的に受け答えする部分もありました」と記した。 

 

 ナザレンコ氏は、CIAから報酬を受け取ったり命令や要請を受けて活動したことはないとあらためて否定。「ロシアの侵略を支持する陰謀論者層や、怪しげなまとめサイトは、原口議員の動画ををきっかけに今なお私に関するいわゆるデマを、真実かのように積極的に発信しています」と指摘した。 

 

 その上で「発言元は対談の相手とは言え、編集権を原口議員が有しており、偽情報が拡散された責任も動画をアプロードし訂正を行わない彼にあると考えております」と主張。同党に対し、原口氏に公式の撤回と謝罪を指示することや、党としての見解や対応をナザレンコ氏に送るよう求めた。「なお、対応がない場合、貴党が原口議員の言動を容認すると見なすしかありません。今回の事件は権力者たる現職国会議員による個人に対する悪質な攻撃であると考えております。原口議員の無責任な言動を放置せず、次の被害者が出る前に適切な対策を取るようお願い申し上げます」と結んでいる。 

 

 この件では、原口氏がアップした「日本会議の講演の講師代を岸田首相が代表を務める政党支部が支払っている」と題した動画で当初、「ドラさん」と呼ばれるコメンテーターがナザレンコ氏について「ウクライナ人のCIAエージェントです」と断定的に発言。2日夜の段階ではその部分がなくなっていた。 

 

 これに対しナザレンコ氏はX(旧ツイッター)で「原口議員の動画から私に関する発言の部分がこっそり削除された」と認めた上で「しかし、原口さん、『発言の撤回』とはそういうことじゃないでしょ。切り取りが拡散されてるし、昨日動画を見た人は貴方が例の発言を編集で削除したことも知らない。謝罪はいいから、削除したこととその理由を発表しないとダメでしょう」と主張していた。 

 

 ナザレンコ氏は、ロシアによる侵攻を受けて以降、祖国の情勢を日本語で発信し続けたことでも知られた。 

 

 

 
 

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