( 167379 )  2024/05/06 01:48:43  
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2025年までにインドに抜かれて日本のGDPが世界5位になる見通し。

インドの人口が14億人を超え、高い経済成長を続けており、内需の強さや政府の生産促進政策により経済が成長。

日本はドイツに抜かれて4位に転落し、長期低迷の影響もあり、企業の国内投資不足が進んでいる。

円安やデフレから脱却し、国内投資を増やす必要があるとの指摘もある。

(要約)

( 167381 )  2024/05/06 01:48:43  
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(写真:読売新聞) 

 

 日本の名目国内総生産(GDP)が2025年、インドに抜かれ、世界5位になる見通しとなった。国際通貨基金(IMF)が4月に公表した推計によると、インドのGDPは4兆3398億ドル、日本は4兆3103億ドルとなる。円安でドル換算が目減りしており、逆転時期は1年早まった。 

 

 インドの人口は世界最大の14億人を超え、高い経済成長を維持している。IMFによれば、23年の実質成長率は日本の1・9%に対し、7・8%だった。内需の強さに加え、政府は外国企業に国内での生産を促している。27年にはドイツを上回り、3位に浮上する見込みだ。 

 

 日本のGDPは23年にドイツに抜かれて4位に転落した。高度成長期の1968年に旧西ドイツを抜いて世界2位となったが、バブル崩壊後の不況が長引き、2010年に中国に追い越された。 

 

 名目GDPは、物価の上昇で押し上げられるほか、国際比較では為替相場に左右される。円相場は、4月29日に一時、約34年ぶりの円安・ドル高水準となる1ドル=160円に達した。今年初めに比べて20円も円安・ドル高が進んでいる。 

 

 経済の長期低迷を反映している面もある。長引くデフレで企業はコスト削減を優先し、稼いだお金を十分に国内投資に回してこなかった。大和総研の神田慶司氏は、「円安とデフレ傾向からの脱却を機に企業は国内投資を増やし、経済が成長する構造を目指すべきだ」と指摘している。 

 

 

 
 

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