( 170103 )  2024/05/14 02:34:40  
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日本銀行は国債の買い入れオペで、5年以上10年未満の償還期間の買い入れ額を前回より500億円減額し、約4250億円にした。

これが3月以来の初めての減額であり、償還期間が異なる国債の買い入れ額は据え置かれた。

この動きにより、東京債券市場では長期金利が上昇し、国債価格が下落した。

一方、円相場は一時、金利の上昇を背景に円高方向に進んだ。

日本銀行は長短金利操作を撤廃し、買い入れ額は当面6兆円程度を維持する方針だが、市場では買い入れ額が徐々に減らされるとの憶測がある。

(要約)

( 170105 )  2024/05/14 02:34:40  
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(写真:読売新聞) 

 

 日本銀行は13日、国債の買い入れオペ(公開市場操作)で、償還までの期間が5年超10年以下の買い入れ額を前回より500億円減額し、約4250億円とした。3月に大規模金融緩和策の終了を決めてから初の減額となる。償還期間が異なる国債の買い入れ額は据え置いた。 

 

【グラフ】米国の政策金利の推移 

 

日本銀行本店 

 

 これを受けて東京債券市場では、長期金利の代表的な指標となっている新発10年物国債の流通利回りが、前週末終値比0・040%高い0・940%まで上昇(債券価格は下落)。2023年11月以来、約6か月ぶりの高水準となった。 

 

 一方、日銀が買い入れを通知する直前に1ドル=156円台目前まで下落していた対ドルの円相場は一時、金利高を背景に155円50銭まで円高方向に進んだ。 

 

 日銀は3月、国債買い入れで長期金利を低く抑える「長短金利操作」の撤廃を決めた一方、買い入れ額は従前と同じ月6兆円程度を当面維持するとした。ただ市場では、日銀が徐々に買い入れ額を減らすとの観測があった。 

 

 みずほ証券の丹治倫敦氏は「市場は減額をもう少し先だとみており、サプライズだった。国債買い入れ額を本格的に減らす政策変更への地ならしの可能性もある」と指摘する。 

 

 

 
 

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