( 170503 )  2024/05/15 02:18:37  
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自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡り、衆院の政治倫理審査会は安倍、二階両派の議員44人に対する審査を議決。

審査には強制力がなく、参院の裏金議員も出席しない姿勢が続いており、石井準一参院国対委員長が批判している。

自民党は続いている問題について責任を果たしておらず、逃げ回っている状況であると指摘されている。

(要約)

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衆院政倫審はどうなるか……(C)日刊ゲンダイ 

 

 自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡り、衆院の政治倫理審査会(政倫審)は14日、派閥からキックバックされたカネがあったにもかかわらず、政治資金収支報告書に記載していなかった安倍、二階両派の議員44人に対する審査を議決。田中和徳会長(75=自民)は審査会で弁明するか否かを20日正午までに対象議員に確認する方針だ。 

 

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 議決には強制力がなく、44人の今後の対応に注目が集まっているが、参院の裏金議員は「みんなでサボれば怖くない」ということらしい。自民党の石井準一参院国対委員長(66)は13日、参院の政倫審の審査対象になりながら未出席だった議員29人について、同日までに出席するかどうかの回答期限を迎えたものの、全員が欠席の意向を示したと明らかにしたのだ。 

 

「院で立ち上がった正式な委員会の場での出席要請に対し出席をしないのは、与党として誠に遺憾なことだ。残念だ」 

 

 石井氏が同じ党の議員にここまで踏み込んで発言するのも珍しいが、それはそうだろう。 

 

 政倫審という仕組みは、政党間などの取り決め事項ではない。国権の最高機関である国会の正式な機関として、それも、野村哲郎会長(80=自民)の名前で出席を求める説明文書が発出されていたのだ。にもかかわらず、そろって「ゼロ回答」だったとは驚く。 

 

■自民党は国民の怒りの炎に燃料を投下し続けている 

 

 石井氏は野党側に「全員欠席」を報告しつつ、今後は、政倫審の幹事懇などを経て、改めて29人に出席を求める議決を行う方針を示していたが、呆れるのは欠席の理由だ。 

 

「一定の責任は明確にした」などと説明していた、と報じられているが、一体どんな責任を明確にしたのか。検察に立件された議員以外、誰一人として辞職もしていない上、市民団体から「脱税行為」などと指摘されているにもかかわらず「納税」したという事実もない。 

 

 いつ、何の目的で始まり、キックバックのカネは何に使ったのか。この謎はいまだに明らかになっておらず、「訂正」された政治資金収支報告書は「不明」のオンパレード。党の大甘処分が決まっただけで、責任を果たすどころか逃げ回るばかりではないか。 

 

 百歩譲って「一定の責任を明確にした」のであれば、もはや隠すこともないはず。政倫審に出席して、すべてを明らかにすればいい。 

 

《いまだに悪い事をしたと思っていない。自民は解体的出直しではなく、解体でいい》 

 

《我が家は自動車税の納税期限を迎え、間もなく固定資産税の納税通知書が届くだろう。滞納すればすぐに督促状だ。で。自民の裏金さんたちは?まだ納税もせず、言い逃れしているのか》 

 

《自分の政治団体の資金さえ適法に扱えない国会議員に大切な税金を扱ってほしくない》 

 

 自民党は国民の怒りの炎に燃料を投下し続けているようだ。 

 

 

 
 

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