( 171390 )  2024/05/17 16:43:56  
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よりによって所管先のテレビ局に(C)日刊ゲンダイ 

 

 高額接待で批判を浴びた総務官僚が、よりによって所管先のテレビ局に天下りとは──。 

 

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 菅政権の時、内閣広報官を務めていた山田真貴子氏が、フジ・メディア・ホールディングスの取締役に就任することが分かった。5月15日に内示があり、5月17日の取締役会の決議後、6月26日の株主総会で承認される予定だ。フジテレビジョンの取締役も兼務する。 

 

 山田真貴子氏は、いわくつきの元高級官僚だ。総務審議官時代、菅前首相の長男が勤めていた放送事業会社「東北新社」から、一晩7万4203円もの高額接待を受けていたことが発覚して、批判を浴び、内閣広報官を辞任している。 

 

 山田氏は早大卒、1984年に旧郵政省(現総務省)に入省している。菅前首相の覚えがめでたく、2013年、第2次安倍内閣で女性初の首相秘書官に抜擢され、菅政権が誕生すると、内閣の顔である内閣広報官に取り立てられている。私大卒、女性、しかも総務省の本流である旧自治省の出身でもないのに、総務省のナンバー2、審議官まで出世している。本人は、若者に向けた動画メッセージで「飲み会を絶対に断らない女としてやってきた」と語っていた。 

 

 しかし、内閣広報官の時、高額接待が発覚し、あえなく辞任している。 

 

 旧郵政省の3年後輩と結婚し、戸籍上の名字は吉田だ。 

 

 それにしても、利害関係者である所管先から高額接待を受け、あれだけ批判されたのに、所管していたテレビ局に天下りとは、どういうつもりなのか。 

 

 人事についてフジ・メディア・ホールディングスはこう言う。 

 

「当社は、なにも発表していません」 

 

 正式決定したら、山田氏は天下りについて説明すべきではないか。 

 

 

 
 

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