( 171843 )  2024/05/19 00:03:53  
00

2019年にカナダで結婚した2人の日本人女性が、同性愛者であることによる迫害を理由にカナダで難民認定を受けた。

50代と30代の女性は日本で差別を受け続けたため、2021年にカナダに移住し、難民認定を受けるまでに様々な面接や公聴会を経ている。

国連女性差別撤廃委員会の所見も参考にされ、日本における女性や性的少数者の人権が守られていない状況が指摘された。

(要約)

( 171845 )  2024/05/19 00:03:53  
00

2人は2019年にカナダで結婚式を挙げ結婚指輪を交わした=ハナさんとエリさん提供 

 

 同性カップルの日本人女性が昨年秋、カナダで難民認定を受けた。女性であり、同性愛者であることで日本国内で迫害されたこと、日本では法整備がなされておらずその複合差別から逃れられないことなどをカナダ政府の移民難民委員会が認めた。 

 

【写真】カナダ政府の決定通知。「日本では性的少数者への偏見が強い」 

 

 難民と認められたのは50代と30代の女性。日本で生まれ育った。職場や家族内で差別を受け続けたため、2人で2021年にカナダに渡航。日本で受けた差別や、日本の法整備の現状などを記した200ページ超の資料を提出し、面接や公聴会を経て23年9月、難民と認められた。 

 

 難民決定通知書では、2人が受けた差別に加え、国連女性差別撤廃委員会の日本への所見なども踏まえ「差別が日本全体にある」などとして、女性や性的少数者の人権が十分に守られない日本の状況を判断理由とした。 

 

 2人は取材に応じた理由について「私たちと同じ苦しみを抱えて生きているLGBTQや女性は多く、日本政府や日本の人々に一石を投じたかった」と話している。 

 

 国連難民高等弁務官事務所の報告では、他国で難民認定される日本人は毎年数十人程度いるが、理由についての統計はない。 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

IMAGE