( 172003 )  2024/05/19 15:03:02  
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上川陽子外相が静岡県知事選挙で自民党推薦候補を応援する際、「この方を私たち女性が(知事として)うまずして、何が女性でしょうか」と発言。

この発言は女性の出産を連想させる側面もあり、批判を受けている。

専門家も不適切で傷つく発言と指摘。

上川氏は女性の権利向上に取り組んでいることもあり、不適切な発言に驚きを表明。

しかし、ミスはあるものとし、事後対応が重要であるとも指摘。

上川氏は説明に注目すべきだとの意見も出ている。

(要約)

( 172005 )  2024/05/19 15:03:02  
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法相時代の上川陽子氏(2015年5月26日撮影) 

 

 世論調査で「女性初の首相候補」への期待がある上川陽子外相が18日に、静岡県知事選(5月26日投開票)の応援演説で、自民党推薦候補の当選を念頭に「この方を私たち女性が(知事として)うまずして、何が女性でしょうか」と述べていたことが分かった。 

 

【写真】発言に関し、記者団の取材に応じる上川外相 

 

 自民推薦候補を新しい知事として「生み出す」という意味で述べたとみられるが、「うまずして、何が女性でしょうか」という発言は、女性の出産を想定させる側面も否めず、波紋を広げている。自民党内外からも批判の声が出ている。 

 

 

 

 上川氏の発言については、19日に放送されたTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)の中で取り上げられた。コメンテーターとして出演した毎日新聞論説委員の佐藤千矢子氏は「発言は一応、自民党の推薦候補を生まずしてという意味で、女性に直接子どもを産めといったのではない」と理解を示した上で「私も全部音声を聞きましたが、女性が産むことと知事を誕生させるということをくっつけてしゃべったばかりに、産まない女性は失格であるというふうに、意味としては受け取れてしまう言い方になった。率直に言って、非常に不愉快な感じを受けた。傷ついている人は、たくさんいると思う」と指摘した。 

 

 

 

 また「子どもを産むとか産まないというのは、その人個人に決める権利があること。他人、ましてや国とか国会議員の人が『産めよ』とか『少子化のために産めよ』とか、強制する権利はまったくない」と指摘し「上川さんは直接の言い方はしていないけれど、意味としては、それに近いことをおっしゃった。非常に不適切で不愉快で、傷ついた人は多い発言だと思う。どうしてこんなことを言ってしまったのか」と、私見をまじえて疑問を呈した。 

 

 また、上川氏が普段から、女性と平和、安全保障の頭文字を取ったWPS(Women,Peace and Security)や女性の社会進出、女性の権利向上などに熱心に取り組んでいることに触れた佐藤氏は「非常に優秀で、初の女性総理大臣になるとまでいわれている方。その方がおっしゃったというのは、とても意外でびっくり」と述べた上で「人間はミスもある。事後対応がとても大事」と、発言に関する上川氏の説明を注目する考えも示した。 

 

 上川氏は衆院静岡1区選出。地元で事実上の与野党対決となっている知事選のため、18日は2週連続で地元入りし、自民推薦候補の応援演説に立っていた。 

 

 

 
 

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