( 173268 )  2024/05/23 01:52:02  
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住宅ローンの固定金利に反映される長期金利が上昇しており、10年国債利回りが1%を超えた。

この背景には日銀が金融政策を正常化するとの観測があり、円安がその引き金となった。

市場では日銀が国債買い入れ減額や利上げを含む政策変更を検討しているとの観測が強まり、国債が売られ長期金利が上昇している。

これにより住宅ローン金利も上昇する可能性がある。

(要約)

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住宅ローンの固定金利などに反映される長期金利が上昇しています。きょう、債券市場では長期金利の代表的な指標である10年ものの国債の利回りが、1%をつけました。 

 

記者 

「長期金利の上昇が止まりません。大台の1%をつけました」 

 

上昇が続く、長期金利。1%をつけ、日銀の黒田前総裁が大規模緩和を始めた翌月の2013年5月以来、11年ぶりの高い水準となりました。 

 

長期金利はこの1年で2倍以上に。今週に入り、3日連続で上昇しています。 

 

なぜ今、上昇しているのか。 

 

背景にあるのは、日銀がいまの金融政策を正常化するのではとの観測です。 

 

引き金となったのは先月、植田総裁の一言で円安が一気に進んだことでした。 

 

日本銀行 植田和男総裁 

「( Q.(円安の)基調的な物価上昇率への影響は無視できる範囲か?)はい」 

 

円安が物価上昇に与える影響は無視できるという発言は、市場に日銀が“円安を容認している”と受け取られ、一時、1ドル=160円を突破。政府・日銀は円安を阻止するため、円買いの市場介入に踏み切ったものとみられています。 

 

ただ、その後も歴史的な円安は続き、今月7日に植田総裁は総理と会談。 

 

日本銀行 植田和男総裁 

「為替についても議論しました」 

 

10日の経済財政諮問会議では日銀に対し、「円安圧力を緩和するよう」求める声が民間議員から挙がりました。 

 

こうしたことなどを背景に、市場では日銀が来月の会合で金融政策の正常化を進める一環として、国債の買い入れ額の減額や追加の利上げなどの観測が強まっています。このため、日本の国債が売られ、長期金利が上昇しているのです。 

 

今後も長期金利の上昇が続けば、住宅ローンの固定金利が引き上がる可能性があります。 

 

来月の会合で、日銀が動くのか。市場は固唾をのんで見守っています。 

 

TBSテレビ 

 

 

 
 

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