( 174323 )  2024/05/26 16:47:42  
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東海道新幹線N700Sの普通車は、座席配置がA、B、C、D、E席である。

普通車は2+3列の配置で、座席が1列多くなっている。

B席が最も人気がないが、その座席幅は他の席よりも広い。

これはJRの利用者への配慮の一環。

一方、グリーン車や一部の新幹線車両は広い座席を提供している。

(要約)

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東海道新幹線N700Sの普通車。右から順にA、B、C、D、E席となっています 

 

 新幹線の普通車は、2+3列の配置が基本です。在来線特急の普通車は2+2列配置が基本ですが、新幹線は在来線より車体幅が広いため、座席が1列分多くなっています。 

 

【画像】普通車なのに幅はグリーン車なみ! 少しおトクな指定席の座席 

 

 普通車で最も人気がなさそうなのは、3列席の中央となるB席。他の席は窓側か通路側のため、片側しか他の乗客に接しませんが、B席では両側に別の席があるため、特に1人の利用時には敬遠されがちです。 

 

 ですが、最も不人気な席と思われるB席にもメリットがあります。それは、座席の幅が他より広いこと。たとえば東海道新幹線のN700系の場合、A・C・D・E席の座席幅は440ミリですが、B席に限っては460ミリと、20ミリ広くなっています。他の席を取れずに不人気席に座る利用者に対する、JRのささやかな気配りなのでしょうか。 

 

 なお、グリーン車では座席幅は普通車よりも広く、N700系では480ミリとなっています。また、普通車に関しても、山陽新幹線の「こだま」で使われる500系・700系、山陽・九州新幹線の直通列車などで使われるN700系、西九州新幹線のN700Sは、主に指定席として使用する車両に、2+2列配置でグリーン車なみの幅を持つ座席を設置しています。 

 

 一方、山形新幹線「つばさ」、秋田新幹線「こまち」で使われるE3系、E6系、E8系は、在来線に直通する関係上、ほかの新幹線車両よりも車両の幅が狭くなっています。座席の配置はグリーン車と同じ2+2列ですが、座席幅に関しては、他形式の普通車と同じ数値です。 

 

 また、東海道・山陽新幹線の16両編成では、7号車の一部に「S WorkPシート」が設定されています。B席にパーテーションを設置しており、A・C席の利用者が約1.5人分のスペースを利用できるというもの。1200円の追加料金が必要ではありますが、従来よりも広い占有スペースを利用できます。 

 

西中悠基 

 

 

 
 

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