( 174963 )  2024/05/28 15:30:17  
00

円安と管理費の増加でハワイ旅行が難しくなった日本人が増え、タイムシェアの所有権を売りたいというニーズが高まっている。

しかし、買い手が少なく売れない状況である。

管理費は高騰し、売却希望価格も下がっており、現地の不動産仲介会社も一部の仲介を休止する状況にある。

(要約)

( 174965 )  2024/05/28 15:30:17  
00

バカンスを楽しむ人たちでにぎわうワイキキビーチ=2010年3月、米ハワイ州 

 

 ハワイのリゾートホテルを期間で区切って購入する「タイムシェア」の所有権を売りたいという日本人が急増している。円安でハワイ旅行に行きづらくなったうえ、高騰する管理費が負担になっているからだ。だが、買い手が少なく、かつてない事態だという。 

 

【写真】大阪府の男性が購入したホテルから見たホノルルの景色。なぜ買い手がつかないのか… 

 

 タイムシェアは、1年のうち1週間を1口として、ホテル1室の所有権を購入する仕組み。ハワイの不動産仲介会社「くじら倶楽部」によると、現地では1口あたり200万~2千万円ほどで、約10万人の日本人が利用している。 

 

 円安に管理費の高騰が重なって、昨夏ごろから、売却の相談が相次ぐようになった。対応しきれず、一部の仲介を休止したほどだという。 

 

 管理費はヒルトンの場合、年間で30万~40万円ほど。コロナ禍前と比べて15%ほどの負担増となった。 

 

 買い手はつかず、売却の希望価格は下がり続けている。くじら倶楽部の中山孝志社長(57)は「ハワイのホテルの宿泊料は高騰しているのに、価値のあるタイムシェアが安くても売れない」と話す。 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

IMAGE