( 175525 ) 2024/05/30 00:41:42 0 00 東京都議会の会派にあいさつ回りを行った後、報道陣の取材に応じる立憲民主党の蓮舫参院議員(撮影・中山知子)
東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に出馬表明した立憲民主党の蓮舫参院議員(56)が29日、「あいさつ回り」と称して東京都議会に「襲来」した。
蓮舫氏が登場した都議会棟のフロアには、その少し前まで小池百合子都知事(71)が取材対応のため滞在しており、都知事選での激突が見込まれる2人がニアミスした形になった。
この日も勝負服の白ジャケットを着た蓮舫氏は、立民や共産など複数の都議会会派の控室を訪問し、花束を渡されたり激励を受けるなどした。一方、自民や公明、小池氏が特別顧問の都民ファーストの会には足を運ばなかった。この日は、訪問の時間帯に日程が合った会派を訪れたという。
蓮舫氏はあいさつ回り後の取材に「温かく迎えてくださり、挑戦している実感がじわじわ沸いている」と手応えを語った。一方、27日の出馬会見で語らなかった具体的な公約については「どういう風に絞っていこうか、考えている。もうちょっとお待ちいただければ」と述べるにとどめ、内容も具体的な発表時期についても明かさなかった。
この日の訪問では小池氏に面会することもなかったが、本会議で小池氏が行った所信表明の内容はチェック。「現職を重ねると、各局から上がったものを細かくつないでいく傾向がある。そういう原稿だなあ、熱がないなあと思いながら聞いていた」と、皮肉まじりに切り捨てた。小池氏から3選出馬への言及はなく肩すかしを食ったが、「非小池都政」と語った出馬会見と変わらぬ対決姿勢を強くにじませた。
都知事選に出馬表明したばかりの蓮舫氏の「都議会襲来」には、報道陣が殺到。電撃表明も含めて、メディア戦略では、出馬について沈黙を続ける小池氏に、今のところは先行している。公約についても小池氏の動向をにらみつつ、披露のタイミングをはかっていると見る向きもある。
都知事選には、広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)や元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)ら著名人が出馬を表明しているほか、タレント清水国明(73)が30日に正式表明する。「NHKから国民を守る党」は新人13人の出馬を発表し、最終的に30人の擁立を目指す。会社経営の山口節生氏や児童精神科医の大和行男氏、公職選挙法違反の疑いで警視庁に逮捕された政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者も出馬表明している。【中山知子】
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