( 177178 )  2024/06/04 00:32:56  
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6月3日早朝に発生した石川県能登地方での最大震度5強の地震について、東京都や大阪府など広い範囲で緊急地震速報が出されたが、実際には揺れは小さかった地域も多かった。

これは、震源近くで複数の地震が短時間に発生したことが影響して地震規模が過大評価された可能性があると気象庁が述べている。

(要約)

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6月3日早朝に発生した最大震度5強の地震に伴う緊急地震速報が発表された地域。東北から近畿地方まで広範囲に発表されたが、震源の遠方では軒並み震度1~2程度の揺れだった=気象庁の資料から 

 

 3日午前6時31分ごろに石川県能登地方であった最大震度5強の地震では、東京都や大阪府など広い範囲で緊急地震速報が発表された。緊急速報メールなどが届いたスマートフォンも鳴り響いたが、大きな揺れとならなかった地域も多かった。気象庁は、震源近くで短時間に複数の地震が発生したことから、地震規模が実際より大きく予測された可能性があるとみている。 

 

【写真】X(旧ツイッター)で「最近地震多くない?」と検索した画面=2024年4月30日 

 

 3日早朝の地震では、首都圏を含む東北から近畿までの広範囲に緊急地震速報が発表された。速報内の推定マグニチュード(M)は7.4で、石川県能登で「震度6弱から7程度」、東京23区や宮城県、兵庫県などでは「震度4程度」と予測されていた。 

 

 しかし、実際に観測されたのはM6.0(暫定値)で、緊急地震速報時の予測よりも小規模だった。最大震度も石川県輪島市と珠洲市で震度5強で、宮城県など震源遠方の発表地域では軒並み震度1~2程度の揺れにとどまった。 

 

 緊急地震速報の段階で地震が「過大評価」された要因について、気象庁は数秒の間に同じ場所で複数の地震が発生したことが起因しているとみている。 

 

 原田智史・地震津波監視課長によると、短時間に集中して地震が発生すると、個別の地震としての評価が難しくなるといい、地震規模が実際より大きく予測された可能性があるという。観測機器の不良や通信トラブルなどはみられていないという。 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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