( 177508 )  2024/06/04 18:22:12  
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旅館の女湯で意外な出来事が起こった。

30代の女性が、女湯に入浴中に母親と男児2人が入ってきて困惑したという。

男児たちの大きさが異性の入浴に不適切だと感じ、ショックを受けたという。

女性は他の客もいたが気が散り、急いで退去。

翌日も同じ家族に再び遭遇し、女湯と男湯の区別を知らないで騒いでいた。

女性は旅館に報告し、混浴の条例を共有し対策を考えるように提案した。

女性はSNSでこの出来事を投稿し、同様の経験をした他の女性もいることが分かった。

男児を男湯に入れることのリスクなどについても気づきが広がっている。

(要約)

( 177510 )  2024/06/04 18:22:12  
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旅館の女湯でまさかの事態に遭遇した(写真はイメージ)【写真:写真AC】 

 

 全国的に公衆浴場での混浴対象年齢が引き下げられる中、盲点になりやすいのが旅館の大浴場です。家族水入らずの雰囲気が強く、そもそも館内に混浴年齢についての掲示がないケースもあります。「Hint-Pot」が取材したのは、女湯に入浴していたところ、母親と入浴してきた男児2人に困惑したという30代女性。「今まで見たことないくらい大きい子だった」――。詳しい話を聞きました。 

 

【写真】「ここが風呂場だ。入るとろくなことがない」 チラ見する姿がおもしろすぎる! 実際の様子 

 

 ◇ ◇ ◇ 

 

 日本人にとって旅行の楽しみの一つがお風呂です。日ごろのストレスから解放され、心身ともにリラックスできる瞬間は最高のひとときでしょう。 

 

 ところが、女性は思わぬ事態に直面します。 

 

「家族で旅行に行った際に、温泉旅館に泊まりました。温泉に浸かってゆっくり楽しんでいたところ、祖母、母、男児2人の4人家族が大きい声で話しながら露天風呂に入ってきました」 

 

 小さい子ども連れなら、よくあることかもしれません。しかし、目を疑ったのは、男児2人の大きさです。 

 

「上の子は女湯では今まで見たことないくらい大きい子だったので入ってきた瞬間とてもびっくりしました。いくら何でもこの子は異性の温泉に来るには大きいでしょ…と。なぜこんな大きな子が女湯に来るの? と正直、怒りが湧きました」 

 

 体の大きさはどう見ても小学校高学年ほど。下の子も大きく、常識的な“混浴”の範囲を超えていたと言います。 

 

「子どもの意思なのか、親の意思なのかは分かりません。こんな大きい子女湯に連れてこないでほしいなと思いました。本人は特に恥ずかしそうとかもなく、温泉を楽しんでいた感じでした」 

 

 他にも女性客の姿はありましたが、女性は動揺を隠せませんでした。 

 

「落ち着かなくて結局すぐに出ましたが、本音はもう少しゆっくりしたかったなあとがっかりしました」。のんびり漬かるわけにもいかず、強いショックを受けたまま脱衣所へと戻りました。 

 

 その後、夕食会場で再び、当該家族と遭遇します。 

 

「部屋に戻ったときに露天風呂でのことは夫に伝えていました。夕食会場に当の家族がいたのでそっと夫に言うと、夫も『いやあの子はでかい! あかんやろ!』と言ってたのでやはり女湯に来る子どもにしては大きいと思います」。男性目線からも異論がなかったと付け加えました。 

 

 そして、話にはまだ続きがありました。 

 

「翌日、朝風呂に入って出てきたらその家族がまた来ました。『今日はこっちが女湯~!!』等と騒ぎながら入ってきたのでその勢いにびっくりしてしまいました。すぐにその場を立ち去りましたが、朝からうんざりしました」 

 

 騒ぎ立てる男児を親も放置。「全く注意していないどころかむしろ親のほうがうるさかったです」というから、もはや、お風呂どころではありません。女性は旅行から帰宅後、旅館に一部始終を報告。「条例で7歳以上は混浴できないことになっている。こちらとしても今回のことを上の者と共有し、今後このようなことがないよう、対策を考えておきます」との言葉を受け取ったそうです。また、「その場で直接はトラブルになったら嫌だったので言えませんでしたが、せめてスタッフの人にすぐ言うとかすればよかったなと反省しています」と自戒を込めました。 

 

 女湯に入ってきた家族が、条例のことを知っていれば、男児とは別々に入浴していたかもしれません。 

 

「せっかくすてきな温泉だったのでゆっくりできなかったのは残念です。けど、あのまま温泉に入り続けることはどうしても気持ち的にできませんでした」。悔やまれる滞在となりましたが、子どもとはいえ、体の大きな男性と同じ浴槽に漬かることも想定できる状況下では、やむを得ない判断になりました。 

 

 

 女性は自身のSNSに起こった事実を投稿。多くの意見とともに、同様の経験をしている女性がほかにもいることを知りました。 

 

 一方で、「私は特に高学年に見えた上の子は1人でも男湯に入れるのでは? と思いましたが、子ども1人で入ることのリスクもあることを知りました」と気づきも。具体的には転倒や溺水、痴漢に遭うなどの例が挙げられました。 

 

 国が定める「公衆浴場における衛生等管理要領」は、「おおむね7歳以上の男女を混浴させないこと」と明記。以前は、「おおむね10歳以上」を混浴制限年齢の目安としていましたが、公衆浴場におけるトラブル防止のため、引き下げられました。また、近年はプールの更衣室の利用についても、異性をどこまで許容すべきか議論が起きています。民間施設やホテルでは、「未就学児(6歳以下)」としているところが多いです。 

 

「おおむね7歳」という基準をどう捉えて指導するかは自治体によって判断が分かれています。 

 

「私も今回のことがあるまで7歳以上が混浴NGと言うことを知らなかったので、もう少し条例の周知があるとよいのかなと思いました。今回の家族も知らなかった可能性があると思います。その一方でプライバシーを守ることの大切さをより強調されている昨今で、混浴年齢引き下げも時代の流れには合っているのかなと思います」と結びました。 

 

Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム 

 

 

 
 

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