( 177693 )  2024/06/05 02:57:41  
00

仙台で開催されたポケモンGOの世界的イベントには多くのファンが訪れ、経済効果が期待される一方、歩きスマホなどの課題も見られました。

イベントに参加した東京から来たエミリーさんは、色違いポケモンを捕まえるために楽しんで参加しました。

イベントでは多くの参加者がJR仙台駅周辺に集まり、経済効果が期待されています。

しかし、歩きスマホによる安全面の問題も発生し、仙台市は今後のイベント運営に向けて対応を検討しています。

(要約)

( 177695 )  2024/06/05 02:57:41  
00

東北放送 

 

2日までの4日間、仙台ではポケモンGOの世界的イベントが開催され国の内外から訪れた多くのファンで賑わいました。経済効果が期待される一方、歩きスマホなどの課題も見えました。 

 

【写真を見る】ポケモンGOフェスト終了「極めて個人の消費単価が高いといえる」経済効果は一体いくら?歩きスマホなど安全面で課題も 仙台 

 

■東京から来たエミリーさんに密着 

 

仙台市泉区の七北田公園をメイン会場に4日間に渡って行われた「Pokemon GO Fest」。3つの開催都市のうち国内では唯一、仙台市が選ばれ、国の内外からファンが集結しました。 

 

参加者: 

「オーストラリアから来た」 

横浜から来た親子: 

「ネクロズマを目当てに来た。結構レアなポケモンでみんなねらっているみたい」 

 

「東京からレインブーツで来ました。雨降ると思ったから」と語るのは、東京から参加した猪爪エミリーさん。なかなか出会えないという体の色が通常と異なる「色違いポケモン」を探していました。 

 

東京から参加した猪爪エミリーさん: 

「イーブイの色違いで、限定コスチュームを着ているのが欲しい」 

 

果たして、見つかるのか。 

 

■エミリーさんがゲットしたポケモンは? 

 

猪爪エミリーさん: 

「え?イーブイ捕まえてた!自動で捕まえてくれていたみたい」 

 

ポケモンを捕まえる「モンスターボール」の形をしたこのアイテム。スマホと連動していて、スマホを操作しなくても自動でモンスターを捕まえられるそうです。 

 

さらに…、こんなポケモンもゲット。 

 

猪爪エミリーさん: 

「ラプラスは普段水色なんですけど、色違いの紫で、しかも限定コスチュームなのでかなりレア!」 

 

公園でのプレーは、残り1時間。「やばい、あと1分で終わっちゃう」と、エミリーさん走ります。 

 

猪爪エミリーさん: 

「レイドバトル。強いポケモンをみんなで一緒に共闘して倒す…、間に合いました。今回の目玉のネクロズマ倒します。は~、走った…」 

 

見事、バトルに勝利。雨にも見舞われましたが、イベントを満喫できたようです。 

 

東京から参加した猪爪エミリーさん: 

「(レアな)ラプラスも捕まえられたので仙台に来て良かったです。(夜は)ポケモンの仲間と飲み会!(Q、何が楽しみ?)海の幸が出るって聞いてます」 

 

 

■イベントの経済効果はどれくらい? 

 

JR仙台駅や周辺のアーケードも連日、賑わいました。商店街の人は…。 

 

商店街の人: 

「コロナ禍でこんなに人が歩いていなかったので、(普段の)倍くらい来ている。経済効果が凄いのでは」 

 

経済効果について専門家は、宮城県外などから訪れた人1人あたりの消費額、「消費単価」の高さに注目します。 

 

七十七リサーチ&コンサルティング首席エコノミスト 田口庸友さん: 

「消費単価は、滞在時間が長いほど移動距離が長いほど高くなる傾向にある。それに加えて、初めて訪れた人の消費単価はさらに高くなる」 

 

県外からの参加者に話を聞いてみると。 

 

韓国からの参加者: 

「(3日間で)7万円」 

大阪からの参加者: 

「2泊。予算は特に上限なく。東北に来たのが初めてなので、いいきっかけになったと思っているし、色々楽しめたらと」 

兵庫から来た親子: 

「冷やし中華発祥の店で、ランチした。きのうの夜は牛タン食べた。(Q、旅費は?)20万ぐらい。飛行機代とかホテルももういっぱいで」 

 

主催者は、参加人数を発表していませんが、専門家は、次のように話します。 

 

七十七リサーチ&コンサルティング首席エコノミスト 田口庸友さん: 

「40~50億円ぐらいではないかと考えられる。2017年に仙台で開催された東北絆まつりの経済効果が44億7000万円と、2日間で45万人を集めたが、それに匹敵する金額規模となるので、極めて個人の消費単価が高いといえる」 

 

■歩きスマホなど安全面で課題が 

 

一方で、街中では歩きながらスマートフォンを操作する人の姿も見られました。 

 

仙台市によりますと期間中、市内中心部で点字ブロックを歩いていた目の不自由な人1人がスマホの画面を見ていた人にぶつかり転倒したということです。これまでに、仙台市と警察には30件ほどの苦情が寄せられました。 

 

仙台市民: 

「しょっちゅうぶつかって歩いてる。どいてって声出すときもあるし」 

「やっぱり危ないなと思うので子どもには声がけをしながらゲームをさせている」 

 

「ポケモンGO」に沸いた4日間。経済効果が期待される一方、安全面の課題も残りました。 

 

今回のイベントを共催した仙台市は「市内中心部の見回りや地下鉄の駅に啓発ポスターを貼るなど対応したが、ルールを守らない人がいたのは残念。市民からの指摘を受け止め、今後のイベント運営に取り組む」と話しています。 

 

東北放送 

 

 

 
 

IMAGE