( 178100 ) 2024/06/06 18:42:45 0 00 STVニュース北海道
札幌市内の中学校で、教員が生徒の個人情報が書かれた資料を一時紛失し、複数の生徒に撮影されていた問題で、内容がネット上に流出していたことが分かりました。
札幌市北区のあいの里東中学校で2024年4月10日、教員が生徒の家庭状況や性格などの個人情報が書かれた資料を一時紛失しました。
札幌市教育委員会によりますと、資料は8日後に回収されましたが、複数の生徒が内容をスマートフォンで撮影していたということです。
市教委は5月の会見で、生徒に画像を削除させ外部への流出は確認していないと説明していました。
しかし市教委はきのう(6月5日)、旧ツイッターの「X」で資料の内容が一部流出していることを確認し、X社に削除依頼を出したということです。
流出した画像には生徒らへの中傷ともとれる表現がありますが、市教委は「保護者への説明会などは予定していない」としています。
STVニュース北海道
▼4月10日5時間目に学年集会があり、女性教諭が生徒の個人情報が記載された資料を、体育館のステージ上に置き忘れる。
▼資料は持ち出し厳禁で、1年生267人の氏名や学習状況、友人関係、家庭環境、学校生活の配慮事項が10数ページにわたり記載されている。
▼女性教諭は当時、学年集会の流れが記載された資料などと一緒に、個人情報記載の資料をファイリングして持ち出した。
▼4月12日、女性教諭は紛失に気付くが管理職に報告はせず、周囲の他の教諭と資料を探す。
▼4月18日午後6時ごろ、保護者から「子どもが個人情報が記載された資料を体育館ステージ上で見た。機密情報を置いておくのは、不適切ではないか」と学校に連絡があり、管理職が紛失を把握する。
▼学校が確認したところ、資料を発見し回収。
▼ただちに資料を閲覧した可能性のある人物を特定し、生徒79人に聞き取りを実施。
札幌市教育委員会
▼5月20日にすべての調査が終了し、10数人の生徒が資料を閲覧したことを確認。
▼閲覧した生徒のうち、複数が個人情報の部分をスマートフォンで撮影していたことが発覚。
▼撮影した写真は、部活動の仲間で見たようだが、SNSを介して共有はしていない。
▼学校は保護者を通して、写真の削除をお願いした。
▼学校外への流出やSNSでの拡散は確認されていない。
▼5月23日、保護者説明会を実施し、学校長が経緯を説明し謝罪。
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